SUPER GTのプロモーターであるGTアソシエイションの坂東正明代表が、第5戦富士の決勝に先立って定例会見を開催。ホンダのF1撤退、そして、日本のモータースポーツの今後について語った。SUPER GTにも参戦するホンダは、10月2日(金)にF1撤退を発表。SNS上では、モータースポーツファンから“レースはDNA”と語ってきたホンダの撤退に失望と怒りの思いが続々とつづられている。
これまで“レース”のイメージが強かったホンダだが、『カーボンニュートラルの実現」を大々的に掲げ、“環境もホンダのDNA”と宣言してのF1からの撤退は、そのブランドイメージを失わせ、ホンダだけでなく、国内のモータースポーツ活動への感心にもさらに影響を与える可能性もある。「ホンダの八郷さん(八郷隆弘社長)の記者会見は見ました。会社としてのホンダがF1をやり、そこの社長がF1を終わらせると発表するのは、八郷さんとしては断腸の思いで決められたのだろうと感じました」と坂東正明代表は語った。「仮に自分が八郷さんの立場だったと考えれば、自分が決めたこととはいえ、それを終わらせるというのは悔しいのだろうなと感じました」坂東正明代表は、モータースポーツは、企業の営業戦略のひとつだとし、新型コロナウイルスの影響によって今後の日本のモータースポーツは変化のときを迎えるのではないかと語る。「我々も『モータースポーツを営業戦略の中のひとつのコンテンツ』として企業に提案しているおり、八郷さんがおっしゃられたことには意味があると思います」と坂東正明代表はコメント。「その意味で日本のモータースポーツ界への影響として、コロナという状況の中で、今後モータースポーツが変わるときが来ると思います」「化石燃料から、EV、水素への移行もあるかもしれないし、自動車の販売に関しても変わってくると思います。その中で、SUPER GTに関しては2023年までは今のレギュレーションで行ないたいと昨日マニファクチャラーと会議を開いて確認しています」「特に来季に関しては、開発の凍結もひとつの考え方であると話も上っています。11月28日に最終戦が終わってから、来年3月の岡山での公式テストが始まるまで、シーズン外に行なわれるプライベートテストやタイヤメーカーのテストをGTAでコントロールするという話をしています」「こういう厳しい状況の中で迎えることとなるので、きとんと中長期のビジョンに結びつくようにしないといけない。その上で来年を迎えて、2023年まで今の規則という話をしています」
全文を読む