スーパーフォーミュラの第5戦がツインリンクもてぎで行われ、石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)がチャンピオンらしい巧みなレース運びでポール・トゥ・ウィン。平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が9番手スタートから素晴らしい速さを見せて2位。決勝日に24歳の誕生日を迎えたニック・キャシディ(KONDO RACING)が3位で3戦連続の表彰台獲得となり、ドライバーズランキングでも首位に浮上した。
スーパーフォーミュラの第5戦が8月18日(土)、19日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで行われた。全7戦で戦われている今季のスーパーフォーミュラも今大会を含め残り3戦。タイトル争いではややトップ2台が抜けた感はあるものの、毎戦僅差の争いが繰り広げられるスーパーフォーミュラ故に、まだまだ逆転タイトルの可能性を持つドライバーが多く残っている。タイトル獲得のために、非常に重要な一戦となる今大会。各チーム、ドライバー共に必勝の思いで挑んだ。今大会は、同日にイギリス・シルバーストンで行われているWEC第3戦に出場するため、中嶋一貴と小林可夢偉が欠場。この2名の代役としてジョアロ・パオロ・デ・オリベイラ(VANTELIN TEAM TOM’S)と中山 雄一(carrozzeria Team KCMG)が2016年シーズン以来のスーパーフォーミュラに出場することとなった。【予選】18日(土)、気温32度、路面温度42度と高く、日差しも暑さを感じるものの、湿度が低いため過ごしやすい気候のもとで、午後2時半からノックアウト方式での予選が開始された。Q1(20分間)はミディアムタイヤのみが使用可能。全車一旦タイムを出した後ピットへ戻り、セッション後半に再アタック。セッション終了直前に目まぐるしく順位が入れ替わっていく中、平川が2番手の好タイム。ノックアウトラインとなる14番手近辺は極僅差の争いとなり、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が最後に逆転され、僅か0.03秒及ばず15番手でQ2進出ならず。同様にセッション前半では4番手につけていた関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)もタイムを伸ばせず、進出ラインに0.07秒差の16番手。ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)が17番手、今季久しぶりのスーパーフォーミュラドライブとなった中山は19番手で最後尾スタートが確定となってしまった。Q2(7分間)は全車セッション開始からやや待機してコースイン。ソフトタイヤを装着し、一発アタックでの争いとなった。早めのコースインでアタックした平川は、次々にタイムを更新していくライバルに上回られ、Q3進出ラインの8番手から0.05秒差の9番手でQ2敗退。国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、トム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)もトップと0.5秒以内のタイムをマークしながら、10番手、11番手でQ3進出ならず。オリベイラが13番手となった。Q3へと進出を果たしたのは、2番手タイムの石浦、4番手の山下健太(KONDO RACING)、5番手のキャシディの3台。Q3(7分間)では、ライバル勢が速さを見せ上位を争う中、最後の最後にチャンピオンの貫禄を見せた石浦がコースレコードを大きく更新するトップタイムをマークし、自身今季初となるポールポジションを獲得。キャシディが5番手、山下は6番手と3列目に並んで決勝レースのスタートを切ることとなった。【決勝】19日(日)は昼頃からやや雲が出てきたものの、気温30度、路面温度40度という好コンディションで、午後2時15分から52周で争われる決勝レースのスタートが切られた。ポールポジションの石浦は好スタートを決めたが、1周目の5コーナーでライバルの先行を許し2位で序盤戦へ。後方では、15番手スタートの大嶋が1周目終了で早くもピットへ。ミディアムタイヤからソフトタイヤへと交換し、早くもタイヤ交換義務を消化した。9番手からスタートを切った平川は、序盤からハイペースで前車を次々にパスしていき、4周目には4位へ。そして、6周目にはライバルとの息を飲むようなバトルを繰り広げ、3位へとポジションを上げた。3位に上がった平川は、2位の石浦にも追いついたが、14周終了時点でピットへ。ここで、ソフトタイヤからソフトタイヤへと交換。ミディアムタイヤへの交換義務を残し、2回ピット作戦に出た。新しいソフトタイヤの優位性を活かし、平川は上位勢よりも1周あたり2~3秒も速いラップタイムで追い上げ。26周目には、ほかの車両のピットインもあり、再び3位へ浮上。27周目、首位の車両がピットインしたことで、石浦が首位浮上。ここまであえて2位のままタイヤを温存してきた石浦は、このチャンスに一気にペースアップを図る。石浦に次ぐ2位となった平川もハイペースで追走。28周目、石浦が首位に立った時点で20秒近くあった差を、35周目には10秒以下にまで詰めて見せた。一方、11周目と早いタイミングでピットインし、ミディアムタイヤからソフトタイヤへと交換し、各所で激しいバトルを繰り広げながら順位を上げて来たキャシディが、36周目に平川へ次ぐ3位へ。39周目終了時に平川は2度目のピットへ向かい、ミディアムタイヤへ交換。翌周には石浦もピットへ。石浦はソフトタイヤでのスタートながら、40周近くを走行、終盤まで大きくペースを落とすことなくミディアムタイヤへと交換し、首位を維持したままコースへと復帰した。これでほぼ全車がピットインし、タイヤ交換義務を消化。その時点で首位石浦、6秒ほどの差で平川、そこから15秒ほど離れてキャシディという順位で終盤戦へ。その後方では、変則的な2回ピット作戦を採った大嶋が終盤、他より新しいソフトタイヤの優位性を活かしポジションアップ。山下もこれに続き、ファイナルラップにそれぞれ5位、6位へと順位を上げた。首位の石浦は、ディフェンディングチャンピオンらしい、巧みなレース運びでポール・トゥ・ウィン。昨年の第3戦富士以来となる、今季初勝利を飾った。2位には平川。平川にとっては、2014年の第3戦富士以来、自身スーパーフォーミュラ2度目となる表彰台。そしてキャシディが3位に入り、3戦連続の表彰台獲得。これにより、この日24歳の誕生日を迎えたキャシディは、2位に3ポイント差のランキング首位に浮上した。15番手スタートから変則的な作戦で見事な追い上げを見せた大嶋が5位。山下が6位でポイント獲得を果たした。JMS P.MU/CERUMO・INGING 1号車 ドライバー 石浦宏明:今日はスタートさえ決めれば逃げられると思っていて、予定通りスタートは上手く行ったんですが、オーバーテイクボタンのタイミングと、5コーナーでインを開けてしまったのが判断ミスだったのか、1周目で抜かれてしまいました。...
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