2017 全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第6戦の決勝が9月24日(日)、宮城県柴田郡村田町のスポーツランドSUGOにおいて行われた。昨日とは打って変わって爽やかな秋晴れに恵まれた本日、東北地方で年に一度開催されるスーパーフォーミュラを観戦しようと、スポーツランドSUGOには朝から多くのファンが駆けつけた。
午後2時10分、決勝レースのスタートが切られた。ここでポールポジションのドライバーが大きく出遅れたのとは対照的に、好スタートを決めた#15 ピエール・ガスリー(チーム無限)は2番手に浮上。その後はトップを走るライバルを追走しながら周回を重ねた。68周のレースの43周目に首位のドライバーがピットストップを行うと、ピエール・ガスリーはトップに浮上。58周目にピエール・ガスリー自身がピットストップするまでレースをリードした。ここでピエール・ガスリーは一時5番手に後退したが、ピットストップを遅らせていたドライバーが給油作業を行うと2番手に返り咲く。その後もピエール・ガスリーはトップのドライバーを追走したが、惜しくも届かず、わずか0.243秒差で2位となった。この結果、ピエール・ガスリーのドライバーズ・ポイントは通算33点となり、ランキングトップと0.5点差で10月21、22日に鈴鹿サーキットで開催されるシリーズ最終戦に挑むことになった。ピエール・ガスリー (♯15 チーム無限)素晴らしいレースになりました。今日はスタートがいちばん大切になるとわかっていましたが、そのスタートをうまく決め、2番手に浮上できました。レース前半はタイヤのグリップが不十分で安定したペースで走るのが苦しい状況でしたが、その後はグリップが回復し、徐々にトップとの差を縮めていきます。最後は本当に僅差で、もしも最終ラップにオーバーテイクボタンが残っていれば逆転できたかもしれませんが、残念ながらそれまでに使い切っていました。このコースは前のクルマに接近して走るのが難しいことも、トップに立てなかった理由のひとつだと思います。これを除けば、レース戦略は良好で、ピットストップ作業も順調で、チームは素晴らしい仕事をしてくれました。トップと0.5ポイント差で臨む最終戦では最善を尽くし、今年の目標としていたタイトル獲得を目指します。佐伯昌浩 (ホンダ スーパーフォーミュラ プロジェクトリーダー)スタートダッシュを決めたガスリー選手が68周のレースを粘り強く戦い続けて2位表彰台を手に入れてくれました。とても手堅く、申し分のないレース戦略だったと思います。今日のレースでは、エンジンのパフォーマンスでも燃費でもライバルと同等だったと判断しています。無給油作戦を選択したドライバーのなかには、最後にガス欠になってフィニッシュできなかった者もいましたが、これはレース中のペースコントロールがうまくいかなかった結果だと捉えています。チャンピオンシップ争いは、トップと0.5ポイント差で最終戦に臨むことになりましたので、最終戦で勝ってタイトル獲得を狙います。関連:【スーパーフォーミュラ】 第6戦 結果:関口雄飛が今季2勝目