スペイン当局は、F1とのバルセロナ開催契約延長交渉について、依然として沈黙を保っている。現在のカタロニア・サーキットとの契約は2026年までであり、その年にはマドリードで新たな長期契約による市街地レースが初開催される予定だ。注目すべきは、マドリードが正式に「スペイングランプリ」の名称を引き継ぐ点であり、バルセロナ側は自身のレース名称について「まだ分からない」と認めている。
「どう呼ばれることになるかは、数日後、あるいは数か月後に分かることだ」と、カタルーニャ州の経済担当大臣ミケル・サンペルは、2025年のバルセロナF1スペインGP発表イベントに出席した際、スペインの記者団に語った。「それ以上のことは言えない。というのも、私たちもそれ以上のことは知らないし、たとえ知っていたとしても口にできない」と彼は続けた。「ただ一つはっきりしているのは、私たちはこのグランプリの開催を今後も続けていきたいということ。来年が現在の契約の最終年だというのは周知の事実であり、私たちはその契約延長に向けて交渉を進めている」今年初め、バルセロナはMotoGPとの開催契約を2031年まで延長しており、サンペルはその交渉手法をF1にも適用したい考えを示した。「MotoGPと同様に、物事をうまく進めるカギは“沈黙”にある」とサンペルは述べた。「成功の鍵は“慎重さ”だ。だから、交渉の内容を説明することはできない。ただし、合意に達すれば、できる限り迅速に公表するつもりだ」「現時点で、私たちはまさに交渉の真っただ中にある」とサンペルは強調した。一方で、モントリオールはすでに2031年までF1との契約が延長されているにもかかわらず、『Le Journal de Montreal』紙は、地元当局がマイアミのようなさらに長期的な新契約を目指して動いていると報じている。「他の開催地が契約を延長しているのを見て、私たちも意志を伝えた」とある政府関係者は語っている。「協議は友好的に進んでいるが、可能性がないとは言えない」とその関係者は付け加えた。
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