シンガポールの貿易産業大臣を務めるチャン・チュンシンは、2020年のF1シンガポールGPの開催可否を今週にも発表すると述べた。日本からも多くの観客が訪れ、人気の高いナイトレースのF1シンガポールGPだが、今月明らかになった2020年の新スケジュールではカレンダーから外れ、予定されていた9月20日のスロットにはF1アゼルバイジャンGPが組み込まれていた。
ストリートで開催されるF1シンガポールGPは常設サーキットよりも柔軟性は低く、9月20日の日程でレースを開催するには通常では6月下旬にはサーキットの構築作業を開始する必要がある。シンガポール政府は、6月1日までの全国的な封鎖を命じていたが、6月2日から段階的に経済活動を再開する。チャン・チュンシン貿易産業相は、5月30日(土)に行われたシンガポールの経済を支援する計画についてのバーチャル記者会見で、F1シンガポールGPのプロモーターはF1と交渉を進めており、レースが開催するかどうかについて話し合ったと語った。「それに先立ち、彼らは契約の取り決めの一部として何が可能で何が不可能であるかについて研究をしなければならない」とチャン・チュンシンは語った。「議論は進行中であり、この時点で開催されるかどうかに関しての結論を下すことはできない」今週、Straits Times は、F1シンガポールGPは、9月20日に観客を入れたグランプリを開催する準備を進めており、2月から4月の間にシンガポール政府観光局(STB)により、閲覧施設の設置と付随的活動に関連する少なくとも4つの入札が行われたと報じている。STBは、入札者は新型コロナウイルスのパンデミックおよび関連する規制を計画と提案に盛り込む必要があると述べていた。以前、F1シンガポールGPは、ストリート・サーキットであることを考えると、無観客でレースを行うことは現実的ではないと述べている。昨年のマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットでのレースは、3日間で26万8000人の観客が観戦し、海外からの訪問者が観客の40%を占めていた。シンガポールは、新型コロナウイルスの感染者が約27,000件を報告されており、アジアで最も高い一人当たりの感染率となっている。
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