2018年のF1世界選手権 第15戦 シンガポールグランプリが、9月14日(金)~16日(日)にマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで行われる。シンガポールGPは、2008年より毎年開催され、今年で10周年を迎える。F1唯一のナイトレースとして、現地時間の夜8時、日没の2時間後にスタート。サーキットは1500以上のランプによって照らされる。シンガポールの中心部で照明の中に浮かび上がったコースをマシンが駆け抜けるさまは、息をのむほど壮観。
レース時間は毎年カレンダー中最長となり、過去5年間のうち3レースでFIAの定めた2時間ルールが適用され、スタート後2時間経過時点での周回でチェッカーフラッグが振られた。開催地のマリーナ・ベイ・サーキットは年間で2番目に平均時速の低いコースだが、ドライバーへの身体的負担は最大となる。湿度80%にもかかわらずコックピット内は50℃を超え、23のコーナーを持つロングサーキットを走るため、ドライバーはレース中に体重が3㎏も減ってしまう。初開催となった2008年にはハプニングが続出。なかでも、“クラッシュゲート”として有名な、ルノーのネルソン・ピケ Jr.による故意のクラッシュと、当時フェラーリのフェリペ・マッサが給油中にピットアウトしてホースを引きちぎってしまった場面が話題を呼んだ。このシンガポールGPと、マレーシアGPの開催により、東南アジアでのF1人気が急速に高まっている。シンガポールのレースには多くの観客が詰めかけますが、その半数は海外からやってくる。ちなみに、シンガポールでは1961年と1973年にトムソンロード市街地コースで非選手権レースとしてグランプリが行われている。【動画】 F1シンガポールグランプリ マリーナ・ベイ・サーキット解説OO.ready(function() {window.pp = OO.Player.create("player", "ZwOXZuYzE6TSO8R7BgkQAo58YdckYeeA");});マリーナ・ベイ・サーキット全長5.065㎞ ※カレンダー中13番目の長さ。2017ポールポジション セバスチャン・ベッテル 1分39秒6692017ファステストラップルイス・ハミルトン 1分45秒008ラップレコード1分45秒008 (ルイス・ハミルトン、2017年)エンジニアリングマリーナ・ベイ・サーキットはバンピーでコーナーの多い市街地コースである上、気温が高いため、モナコ仕様をさらに強化したバージョンが持ち込まれる。ドライビングロングコーナーはごくわずか。一番多いのが90度コーナーで、ドライバーはステアリングを思いきり切れ込ませる。最も差がつくのはコーナーの入口と出口でいかにウオールに近づけるかだ。 また、ターン5の出口とターン7の入口が難所。この2カ所は特にバンピーでミスをしやすい。ターン5の出口ではパワーを抑えてクリーンに抜けることが重要。その先には9秒間フルスロットルになる最長のストレートが控えている。マシンセットアップグリップを高めるため、ダウンフォースを最大に設定。また、バンプや縁石を乗り越えるので、サスペンションを柔らかくする。グリップレベル低い。年1回しか使われないサーキットかつ普段は公道なので、金曜日のプラクティス開始時の路面は汚れていて滑りやすい。コース上にラバーが乗ってくると、ラップタイムは急速に向上するが、定期的ににわか雨が降り、ラバーを流してしまうことがある。タイヤイパーソフト(ピンク)、ウルトラソフト(パープル)、ソフト(イエロー)ターン1までの距離200m(カレンダー中最長はバルセロナの730m)最長ストレート832m ※ターン7へ向かう直線トップスピード時速305㎞(ターン1への進入時) 。最大のフルスロットル継続時間は9秒スロットル全開率47%ブレーキ負荷高い。ブレーキングポイントが16カ所あり、ブレーキ冷却が可能なストレートは少ない。燃費1周あたり1.9㎏を消費。ストップ&ゴー型サーキットのため、カレンダー中でも比較的高め。ERSの影響中程度。ERSの利用箇所は多いが、回生できるブレーキングポイントも多い。ギアチェンジ80回/1ラップ、4880回/レースF1シンガポールGP周回数61ラップスタート時間現地時間20時10分(日本時間21時10分)グリッドターン1までの距離は短いが、レーシングライン上のグリップは大きいのでアドバンテージがある。ただし、ポールポジションはターン1でのアウト側に位置している。DRSゾーンは2つ。ターン1へ向かうストレートと、ターン7へ向かうストレート。戦略オーバーテイクが難しいコースなので、予選とレーススタートが非常に重要。勝敗は序盤の200mで決してしまうこともある。ピットレーン420m。1回のストップでのタイムロスは約29秒。制限速度時速60㎞となるピットレーンが長いので、1回のストップにおけるタイムロスはシーズン最大。セーフティカー出動率は100%。これまでのレースでは少なくとも1回は出動しているので、チームも戦略に組み込む重要な要素と見ている。注目ポイント雨が降るかどうか。これまで一度もウエットレースになったことはなく、雨が照明下での視界にどういう影響を与えるのか、はっきりしていない。 カギになるのはターン20・21のシケイン。ピット前ストレートに向かう右-左のシケインで、ここでのコントロールがその後のスピードの伸びを左右する。見どころナイトレースの魅力はもちろんだが、チーム・ドライバーにとってはシーズンで最も過酷なグランプリの一つでもある。ドライバーはレース後に3㎏の体重減となるほどの環境で戦うが、年々さらにペースが上がっている。関連:2018年 F1シンガポールGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
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