ザウバーは、F1韓国GPの決勝レースで、小林可夢偉が8位、ニック・ハイドフェルドが9位に入り、2戦連続でダブル入賞を果たした。小林可夢偉 (8位)「ディレイがあったり、セーフティーカー先導でスタートしたりと、いつもと違った決勝日でした。ただ、最初セーフティーカーランの後ろを走っていても何も見えなかったし、この進行について僕としては問題はなかったです。視界不良とグリップ不足が今日の問題でしたね」
「19周目、またセーフティーカーが導入されたタイミングでインターミディエイトタイヤに履き替えましたが、その時は滑りやすくて運転するのがとても難しかったです。エイドリアン・スーティルがアタックしてきたとき、僕はインサイドのラインにいたし、走行ラインも変えていません。ミラーで彼を見た時、ブレーキできないんじゃないか、なにかそんな印象を受けてました。僕らは接触したけれど、幸いなことに僕のクルマのダメージは少なく、その後も走り続けることができました。最後の数周は、また視界がとても悪かったです。ただこのときは水しぶきではなく、暗くてですけどね」ニック・ハイドフェルド (9位)「再びポイントを獲れて満足している。今日、レースの経過を追うことは簡単ではなかった。スタートを遅らせることは正しい決断だったと思う。そのあとの視界はゼロだったからね。僕たちはかなり早めにインターミディエイトに交換した。後から考えれば、実際は少し早すぎたね。トラックに留まることは簡単ではなかったけど、なんとか留まることができたし、そのあとコンディションは改善していった。乾いた路面で多くの周回を重ねたことで、最後はタイヤがなくなっていた。実際、エイドリアン(スーティル)からポジションを守ることができなかった。ミラーがとても汚れていたので、彼を見ることできなかった。無線で彼がいることはわかったいたけど、彼が並んだ時しか見えなかった。暗いなかでのレースはギリギリだったけど、問題なく見えると感じていたよ」ジェームス・キー:テクニカルディレクター「レースのコンディションと、新しいサーキットでウエットタイヤがどのようにパフォーマンスするのか分からなかったことを考えると、イベントが多いレースとなったのは驚きではない。スタートを少し遅らせるのは懸命な判断だったと思うし、セーフティーカーがピットに戻ってレースがスタートしたときは、慎重なアプ ローチをとった。セーフティーカーがコースに入った19周目の時点で2台ともインターミディエイトタイヤに履き替えさせたのはギャンブルだった。いずれイ ンターミディエイトタイヤに履き替えなければならないピットストップを先に終えておいたわけだが、ひどいトラフィックにひっかかった結果、狙ったほどの効 果は出せずライバルに離されてしまった。それは不運だったが、ドライバーふたりともプレッシャーがかかるなか、いい仕事をしてタイヤをもたせてくれたので 不満はない。レース終盤、長い周回を重ねたタイヤのラップタイムが落ち込んだが、ドライバーふたりがなんとか我慢して、ミスをすることなく2台を入賞圏内でフィニッシュさせてくれた。この結果には満足している」関連:F1韓国GP:フェルナンド・アロンソが波乱の韓国を制す