ザウバーは、F1ベルギーGPの予選で、小林可夢偉が19番手、ペドロ・デ・ラ・ロサが22番手だった。小林可夢偉 (19番手)「本当に残念です。第1セッションの走りはじめはドライコンディションで、クルマのバランスもよかったのですが、赤旗で中断したあと、雨が降り始めるまでにタイムを出せなかったのがとにかく悔やまれます。雨が止んだあと、まずインターミディエイトタイヤでコースインしたのですが、そのあとスリックタイヤに交換したのはミスでした。リスクを犯さずそのままインターミディエイトで走り続けるべきでした」
「第1セクターはオプションのソフトタイヤでも問題なかったですが、ヘアピンのターン8に来たところで、自分が思っていた以上に路面が濡れていたため、グラベルに飛び出してしまいました。幸いマシンにダメージがなく、コースに戻ることができましたが、セッションが終わってしまいました」ペドロ・デ・ラ・ロサ (22番手)「今回の結果にはとても落ち込んでいる。クルマは本当に良かったし、パフォーマンス面でもQ3を争えるポジションにいると確信していた。短い雨のあと、7キロのサーキットの異なる部分でコンディションを判断するのはとても難しかった。トラックは乾いていったし、どのコーナーで判断するかが問題だった。僕たちは間違ったタイヤ選択をしてしまった。スリックで出て行くのは明らかに楽観的過ぎたし、ターン14の手までマシンのリアエンドのコントロールを失ってミスをしてしまった。そこでは路面コンディションを過大評価していて、バリアーに衝突してしまった。酷い結果だ」ジェームス・キー:テクニカルディレクター「非常にフラストレーションが溜まる予選だった。ただ、それだけ難しいセッションでもあった。第1セッション早々に雨が来ることが分かっていたので、他のチーム同様にすぐさまコースインさせた。とにかく安全圏内のタイムを出すだけでよかったが、赤旗でセッションが中断してしまった。濡れた路面が乾きはじめる中、チームとしてはインターミディエイトタイヤで3周走る予定だった。しかし、路面の乾きが早く、ドライタイヤに履き替えるドライバーもいたので、我々もドライタイヤへ履き替える決断をした。ただ、路面状況は非常に難しく、ドライバーふたりともアウトラップでコースオフしたため、それ以上タイムを出すことができなかった。非常に残念な結果だが、チームとしても判断が難しいセッションだった。今回なぜこのような結果を招いてしまったのかきちんと見直して、今後二度と同じようなミスをしないようにした。明日の決勝に向けては、とにかく今日の結果から最大限リカバーできるようにしたい」関連:F1ベルギーGP 予選:マーク・ウェバーがポールポジション