ザウバーのテクニカルディレクターであるジェームス・キーは、ヨーロッパGPの小林可夢偉の7位に続き、力強い状態を維持するためにチームは懸命に働いていると語る。序盤戦ではC29の平均以下のパフォーマンスだったが、ジェームス・キーは次の2レースのために予定しているアップデートパッケージにより良い結果を維持したいと語る。「現在、我々は他よりもクルマに適したレイアウトのトラックにいる」とジェームス・キーは語る。
「バレンシアは、正常なコンディションであればクルマがうまく働くことを示した。シルバーストンはより我々のクルマに合っているはずだ。主に中・高速コーナーの複合なので、我々のクルマはバランスが良いはずだ。ホッケンハイムは、シルバーストンに比べればやや適していないかもしれない」「シルバーストンに向けて、フロントウイングのアップデートとマシンの中央部分を改良している。そのあとのホッケンハイムでも、ディフューザーの処理を含めたリアエンドのアップデートを持ち込む予定だ。風洞の数値はうまく推移している」ジェームス・キーは、来季マシンC30にリソースの大部分を捧げてはいるが、スパやモンツァにむけたローダウンフォース・パッケージにも取り組んでいると語る。「我々はプライベートチームであり、望んでいることをすべてできる無限のリソースがあるわけではない」「現在、既存マシンとC30とのリソースをできるだけ最適に分けているところだ。我々はスパとモンツァにむけてローダウンフォース&ロードラック仕様に集中している。シーズン後半にさらなるステップを遂げられるだろう」関連:ザウバー C30 (主要諸元)