ザウバーのチーム代表モニーシャ・カルテンボーンは、ホンダとの新たなエンジン契約によって将来的に日本人ドライバーを起用する可能性に前向きだと語る。2018年、ホンダはF1エンジンプログラムを拡大し、マクラーレンとのパートナーシップに加えて、カスタマーとしてザウバーにパワーユニットを供給する。
以前からモニーシャ・カルテンボーンは、ホンダの育成ドライバーの起用について“どんなことにもオープン”だとの姿勢をみせていた。ザウバーは、フェラーリとのパートナーシップ時代、フェラーリの育成ドライバーにチャンスを与えてきた。プラクティスセッションでは、元フェラーリのジュニアドライバーであるラファエレ・マルチェロを走らせ、今年は負傷したパスカル・ウェーレインの代役としてフェラーリのリザーブドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィを起用している。現在、ホンダの育成ドライバーには、F2に参戦する松下信治、GP3に参戦する福住仁嶺と、二人のドライバーがF1のサポートシリーズで走っている。将来、日本人ドライバーを起用する可能性について質問されたモニーシャ・カルテンボーンは「そこに厳しいルールはありません」とコメント。「最終的にそれは常にチームの決定ですし、我々の責任です」「過去に我々がやってきたとうに、そのような決定をするときは、重要なパートナーと議論します」「フェラーリとの我々の過去に目を向ければ、我々は彼らと状況を議論し、彼らからドライバーを引き受けることもありました」「我々はそれにオープンですが、適切なタイミングでそれを議論することになるでしょう」「我々はフェラーリでやってきたことと同じアプローチをしていきます」今月のGP3の開幕戦で優勝している福住仁嶺は、ザウバーとホンダの契約にとって提供されるF1シートの可能性を狙っていると認めるが、今はGP3に集中していると語る。「これは、僕にとっても、僕たちジュニアドライバーにとっても非常に良いニュースです」と福住仁嶺はコメント。「F1で走るチャンスがありますが、来年になるのか、3年後になるのかはわかりません」「良いことではありますが、正直、まだF1についてはあまり考えていませんし、今年良い結果を残して、ポイントを獲得することが重要です」現在、ザウバーには公式リザーブドライバーがおらず、必要な場合はアントニオ・ジョビナッツィを起用する取り決めが継続している。アントニオ・ジョビナッツィを起用できないわけではないが、フェラーリは育成ドライバーのシャルル・ルクレールを提供する可能性がある。ザウバーは、現在F2シリーズでランキングトップにいるシャルル・ルクレールを今シーズンの金曜フリー走行で走らせることを検討していると見られている。シャルル・ルクレールは、昨年フェラーリのカスタマーであるハースで4回のフリー走行を経験している。
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