ザウバーは、2018年にむけてホンダとF1エンジン契約について交渉を行っていることを認めた。BMWがオーナーだった2006年~2009年を除き、ザウバーは1997年からフェラーリのエンジンを搭載しているが、来年にむけたオプションを評価している。昨年からザウバーがホンダからF1パワーユニットの供給を受けるとの噂はあったが、マクラーレンがメルセデスに変更する可能性が報じられたことで、その推測は強まっている。
ホンダとの交渉について質問されたザウバーのチーム代表モニーシャ・カルテンボーンは、交渉は認めつつも、決定はなされていないと Autosport に語った。「そうですね、私に言えるのは、我々は彼ら(ホンダ)と交渉をしているということだけです」とモニーシャ・カルテンボーンはコメント。「しかし、我々はエンジン状況についてオープンです。我々にはいくつかオプションがあると考えています」「すぐに決断を下さなければならないことはわかっています。もちろん、すぐにお知らせできた方が開発にもいいですしね」今年、ザウバーは1年落ちのフェラーリ製エンジンを搭載している。マクラーレンがメルセデスのエンジンに切り替えた場合、ザウバーはエンジンだけでなく、ホンダのからスポンサー資金により、商業的にも魅力的なものになりそうだ。「最終的に我々がどのような合意にいたるか次第です」とモニーシャ・カルテンボーンは付け加えた。「実際、我々はあらゆる道をオープンにしています」ホンダにとっても、ザウバーが有するBMW時代からのトップクラスの施設は魅力的だ。2009年末のBMW撤退以降、スタッフのレベルは落ちてはいるが、チームが前進するポテンシャルはある。マクラーレンとは異なり、ザウバーはホンダとの契約の一部として、ホンダの育成ドライバーである松下信治などの日本人ドライバーを起用する可能性もある。今年、ザウバーはメルセデスの育成ドライバーであるパスカル・ウェーレインを起用しており、そのシートは空く可能性がある。だが、メルセデスも育成ドライバーを乗せることを条件に盛り込んだ契約をザウバーにオファーする可能性もある。「その可能性もあります」とモニーシャ・カルテンボーンはメルセデスについてコメント。「言ったように、我々にはいくつかオプションがありますし、まだ決定はしていません」F1パワーユニットメーカーは、5月6日までに供給予定のF1チームをFIAに通知しなければならず、ザウバーの決断のための時間は迫ってきている。