ザウバーのドライバーを務めるエイドリアン・スーティルとエステバン・グティエレスは、ザウバーの2014年F1マシン“C33”がシーズンのこの段階でオーバーウェイトであることを明らかにした。今年のレギュレーションでは、エンジンパーケージの増加を見越してマシンの最低重量が昨年より50kg増加されて692kgに設定された。
だが、多くのチームとドライバーは、その増加では十分ではないと考えている。フェラーリのパワーユニットは、最小限とされる145kgを超えているとみられており、ザウバーは全体的な重量制限に苦しんでいる。「僕たちにとって現時点で重量を達成することは非常に難しい」とエイドリアン・スーティルはコメント。「僕たちはオーバーウェイトだし、段階的にそれを改善していくつもりだ。でも、それには時間がかかりそうだ」「軽量のプロダクションは高価だ。でも、今後数戦で僕たちは定期的に重量を減らすことを計画している」エイドリアン・スーティルよりも14kg軽く、グリッドで2番目に軽いドライバーであるエステバン・グティエレスも、クルマの重量と戦っていると述べた。「僕たちはかなりオーバーウェイトなので、やらなければならない作業がたくさんある」とエステバン・グティエレスと述べた。183cmという身長により、グリッドで最も体重が重いエイドリアン・スーティルは、重量によってチームメイトにコンマ5秒失っていると考えており、FIAは身長の高いドライバーが不利になることを防ぐために、最低重量を増加するべきだと考えている。10kgの重量は平均的なサーキットで1周につき0.36秒が犠牲になるとされている。「これ以上減らすことはできない。ちょうど僕はそこにいる」とエイドリアン・スーティルはコメント。「僕は背が高いので、他にやれることはない」「小さなドライバーにはっきりとアドバンテージがあるのは明らかだし、全員が知っていることだ。すぐにレギュレーションが調整されることを願っている」「背の高いドライバーはラップタイムで明らかに不利なので、以前のシーズンと比較して非常に異なる」関連:フェラーリのパワーユニットは重過ぎ?