ザウバーは、F1ブラジルGPの決勝レースで、小林可夢偉が9位、セルジオ・ペレスが13位だった。トロ・ロッソと1ポイント差で迎えた最終戦。16番手からスタートした小林可夢偉は、序盤にタイヤをうまく使いこなしてポイント圏内に浮上。ルイス・ハミルトンのリタイアもあり9位でレースをフィニッシュ。トロ・ロッソ勢がノーポイントに終わったことで、ザウバーは44ポイントを獲得してコンストラクターズ7位を死守した。
小林可夢偉は30ポイントを獲得してドライバーズランキング12位、セルジオ・ペレスは14ポイントを獲得して16位でシーズンを終えた。小林可夢偉 (9位)「非常に悪かった予選から挽回するためチームが素晴らしい仕事をしてくれました。いいスタートだったし、レースペースもよかったです。僕たちはレースペースについて取り組んでいたので、シーズン最後の2レースでポイントを獲ることができて嬉しいです。なにより今日はトロロッソの前でフィニッシュすることが大切だったし、それを実現できたことを嬉しく思います。戦略もよかったし、クルマもよかった。チームにとても感謝しています。シーズン後半は少し苦労したので、この冬に取り組まないといけないことがたくさんあります。来シーズンも同じチーム、同じドライバーで続けられるのはいいことです。でも僕たちはもっと強くなりたいと思っています」セルジオ・ペレス (13位)「今日のチームの一番の目標は7位でシーズンを終えることだったし、今回は貢献できなかったけど、目標を達成できたことをとても嬉しく思っている。チームとして、僕たち全員はすでに来シーズンを楽しみにしていると思う。いろいろなことが起こったけど、ルーキーシーズンには満足している。多くのことを学べたし、この経験を生かして2012年は良い仕事をしたい。でも、今日のレースは望んでいたほど良くはなかった。スタートは順調だったけど、僕たちはウェットコンディションを選んでいたので、結果としてリアタイヤがオーバーヒート傾向にあった。マシンはかなり運転しづらかったし、中盤にスピンしてしまったことを申し訳なく思う」ジャンパウロ・ダラーラ:ヘッド・オブ・トラックエンジニアリング「今日はすべてがプラン通りに進んだ。ドライバーふたりともレース序盤にポジションを上げることができた。すぐさま可夢偉がセバスチャン・ブエミの前に出て、セルジオも彼の背後につけ、アルグエルスアリの前に出たのがカギだった。これこそ望んでいたものだった。その後はいかにうまくレースをコントロールするかだった。戦略としては雨に備えていたが、予報はあったものの結果的に降ることはなかった。ドライバーふたりとも、ソフト、ソフト、ミディアムのタイヤ戦略だった。今シーズン何度もそうだったが、今日の我々のレースペースはよかった。チーム全員を祝福したい」関連:・F1ブラジルGP 結果:マーク・ウェバーが今季初優勝!可夢偉9位!・2011年 F1ポイントランキング