ザウバーは、トロ・ロッソとのコンストラクターズ7位争いに自信を見せている。F1アブダビGPで小林可夢偉が10位入賞を果たしたことで、現在ザウバーはトロ・ロッソに1ポイント差でかろうじて7位に留まっている。だが、チーム代表のペーター・ザウバーは、アブダビでの1ポイントのリードを築いたことよりも、ヤス・マリーナ・サーキットでC30にペースがあったことの方が重要だったと述べた。
「チャンピオンシップのためにポイントは重要だったが、実際にマシンが速かったというのも事実だ」「見ての通り、マシンは本当に速かった」「ハードタイヤでのセルジオ(ペレス)、ソフトタイヤでの両ドライバーは強かった。終盤、セルジオはポール(ディ・レスタ)に近づいたが、彼はKERSを失っており、最終的にそれ以上のことはできなかった」ザウバーは、今年直面している窮境は、ウィリアムズとコンストラクターズ6位を争った2009年の状況に似ていると述べた。2009年、ザウバーは最終戦で4ポイントを獲得してウィリアムズを抑え込んだ。「似たような状況があった。我々はウィリアムズの後ろで状況はもっと悪かったが、最終戦で彼らを追い抜いた」ペーター・ザウバーは、シーズンのこの段階でマシンが良いペースを発揮していることは2011年度の素晴らしいニュースだと考えている。ザウバーは、ブロウン・ディフュザーで不利な立場にいるが、2012年からはブロウン・ディフューザーは禁止になる。「先を見れば、マシンが速かったのは重要なことだった。グリッドのこの位置でブロウン・ディフューザーがないマシンは我々だけだ。そして、来年は規則が変更され、ブロウン・ディフューザーに関するものは大体禁止になる。来年のマシンは大変革ではなく、進化型になる。それは良い方向性だ」ザウバーは、最終戦F1ブラジルGPに新しいパーツを導入しないことを明らかにした。「最終アップグレードは鈴鹿だった。ミスをしないことが重要だ」