佐藤琢磨は、2018年のインディカー・シリーズ開幕戦セントピーターズバーグの決勝を12位で終えた。5番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、序盤にペースに苦しみながらも巧みな走りで上位グループの一角としてレースを進行。22周目にピットストップを実施し、トップグループと同じシークエンスでレースを戦っていた。
しかし、35周目。1コーナーで止まり切れなかったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)に追突されるというもらい事故で右リアタイヤをパンク。リードラップの最後尾まで順位を落とし、最終的に12位でレースを終えることになった。スコット・ディクソンとの事故について「そうですね。ちょっとどうしようもなかったですね、あれは」と佐藤琢磨はコメント。「やっぱり最初かなり苦労しましたね。アレキサンダー・ロッシがかなりペースが速くて、後ろからどんどん追い上げてきているなかで、僕が全然ついていけなかったので、厳しい戦いになるかなと思ったんですけど、スタートのポジションとしては5番手前後をキープして、リスタートもそこそこにまとめて、なんとか走って、そういう意味ではピットストップのタイミングというかシークエンスもトップグループと同じタイミングで行ってた矢先のアクシデントだったので、非常に残念です」レース終盤も運に恵まれなかった佐藤琢磨。「早めに入って、予選でちょっと使ったブラックタイヤしか残っていなかったので、それを使うしかなかったんですけど、いくつかポジションを上げようとしていたし、イエローとか入ればうまくいくかなと思ってたんですけど、残念ながら、そこはイエロー入らなくて、単純にポジションを落としただけで終わってしまいました」レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングでの復帰戦となったセントピーターズバーグだが、事故もあり、チームとの仕事についてはまだ評価できないと佐藤琢磨は語る。「ちょっと今日は苦しい戦いだったので、評価というのはできないかな。難しいですよね。状況も状況だったので」と佐藤琢磨はコメント。「ただ、苦しいなかでも予選トップ6に入れたのはひとつ良かったと思うし、決勝もグラハムがピットストップのシークエンスのタイミングもあるといえど2位に入ったので、チームとしては非常にいい週末になったかなと思います」次戦はフェニックス。佐藤琢磨はプレシーズンテストでトップタイムを記録している。「久しぶりにショートオーバルで思い切り走れそうな気がするので、フェニックス頑張りたいです」