佐藤琢磨は、インディカー最終戦フォンタナのレースを最後尾スタートから12番手まで順位を上げたものの、無念のリタイアを喫した。佐藤琢磨は、プラクティスでのアクシデントによって予選に出走できず、最後尾の25番グリッドからスタートした。レースは250周、500マイルもの長さがあるため、佐藤は燃費セーブにも十分に気を配りながら着実にポジションを上げていく戦いを目指した。
得意のスタートで素早く5つのポジションアップを果たし、20番手に順位を上げた佐藤琢磨は、1回目のピットストップを終えたあとに周回遅れに陥ったが、71周目に出されたフルコースコーションを利用してリードラップに返り咲いた。そのあとも1つずつ順位を上げていく戦いを展開した佐藤琢磨だったが、ほかの多くのマシンと同様にエンジンのオーバーヒートに悩まされ、144周を終えたところでピットにマシンを滑り込ませ、リタイアとなった。佐藤琢磨(17位)「ラジエーターを異物が覆ったことによるエンジンのオーバーヒートにより、リタイアとなりました。とても残念な結果です。プラクティスでアクシデントがありましたが、クルーたちがマシンを完ぺきに仕上げてくれました。彼らはレース中のピット作業でもすばらしい仕事ぶりを発揮してくれ、着々とポジションを上げていくことができました。それだけに、今日のレースは最後まで走りきりたかったんです。今年はロングビーチで優勝を飾ることができ、ファンタスティックなシーズンでした。苦戦が続いた時期もありましたが、ヒューストンでポールポジションを獲得し、私たちがスピードを取り戻したことと、チームが高い力を備えていることを証明しました。ハードワークを続けてくれたチームに感謝したいと思います」