佐藤琢磨が、インディカーでの3年目となる2012年シーズンを振り返った。今年、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに移籍した佐藤琢磨は、サンパウロで初表彰台となる3位、ミドオハイオで2位表彰台を獲得するなどの結果を残した一方、序盤戦はリタイアが続き、インディ500では優勝を目指した最終ラップでクラッシュリタイアするなど、惜しいレースがいくつかあった。
「まるでジェットコースターのようなシーズンでしたが、結果的に自分たちの目指す最終目標には辿り着けませんでした」と佐藤琢磨は振り返る。「けれども、素晴らしいシーズンだったことは間違いありません。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのインディカー復帰に際し、ドライバーに選んでもらえたことはとても光栄なことですし、チームは最高の仕事をしてくれました。僕たちは、ひとつの新しいチームとしてたくさんのことを経験するとともにたくさんのことを学び、抜群のポテンシャルとパフォーマンスを発揮しました。ポディアム・フィニッシュも達成できたのですからね!」「みんな来年の仕事をもう始めているので、チームが大きく前進することは間違いなく、もしも2台体制にできればこんなにいいことはありません。冬の間に素晴らしい準備ができることを楽しみにしています」しかし、佐藤琢磨が休暇に入るのはまだ先のことである。この週末は佐藤琢磨は日本に帰り、菅生で開催されるフォーミュラ・ニッポンのレースに参戦する。佐藤琢磨は菅生のサーキットを見たこともないのにもかかわらず、ここでフォーミュラ・ニッポンのデビュー戦を迎える。「火曜日に日本に着いて、金曜日の朝までにはサーキットに入る予定です」と佐藤琢磨はコメント。「そしてクルマに乗り込むことになりますが、フォーミュラ・ニッポンにはドライ・コンディションでたった30分しか走ったことがありません。そんな状態で、とてつもなくコンペティティブなシリーズに出場するのです!」佐藤琢磨が乗るのは、チーム無限が用意したスイフト・ホンダのマシン。「菅生は、昨年被災した仙台のすぐ近くにあります。今回、ホンダはたくさんのチャリティ・イベントを準備していて、エンジョイ・ホンダも開催されるし、僕もWith you Japanのキャンペーンを行ないます。このイベントには、被災地からたくさんの子供たちを招待しているほか、ファンの方々もたくさん応援に来てくれると思います。きっと難しいレースになるでしょうが、週末がやってくるのを僕は心待ちにしています!」