今年で第96回目の開催を迎えるインディアナポリス500マイルレース(通称インディ500)の予選初日がインディアナ州のインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催され、佐藤琢磨は予選19番手で7列目イン側グリッドから3回目のインディ500を戦うことになった。今年のインディアナポリスは5月にしては非常に天候が安定し、インディ500のためのプラクティスが12日に始まって以来、ずっと好天が続いた。
そして、ポールデイと呼ばれる予選初日も雨の心配が一切ない一日となり、とても多くのファンが全長2.5マイルのスーパースピードウェイ、インディアナポリス・モーター・スピードウェイに詰めかけた。大勢のファンが見守る中、インディ500特有である、一人ずつがコースを占有してタイムアタックを行い、4周連続(合計10マイル)の距離を走った平均スピードで順位を争うフォーマットで予選が開催された。夕方4時までの5時間を使ってポールポジションから24番手までの暫定グリッドが決定され、その中の上位9人がポールポジションを競う権利を与えられる。今年が3回目のインディ500参戦となる佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、4周の平均時速が223.392マイルで、予選順位は19番手と、インディ500での自己ベストである10番手を上回れず、トップ9で戦うことはできなかった。金曜日の走行後にクジ引きで決まった予選アタックの順番が不運にも遅く、予選初日がこれまでにない暑さの一日となっていたこともあって、コースインする時にはすでに気温、路面温度ともにスピードの出にくいコンディションとなった。予選を終えた佐藤琢磨は、決勝での活躍にすでに気持ちを切り替えた。木曜日までの6日間を使って仕上げたレース用セッティングは、とても競争力のあるもので、ラップタイムは高いレベルで安定していた。過去2年の経験に加えて、これまで以上に準備を整えて世界最大のレースに臨める体制をつかんでいる。日曜日には25番手から33番手まで、ポールデイで決まらなかった9グリッドを巡る戦いが繰り広げられる。佐藤琢磨(19番手)「土曜日に始まったプラクティスでは、トップ10に入るスピードを単独走行で出し続けていました。しかし、予選用にターボのブースト圧を上げた金曜日からはトップ10に食い込むスピードが出せず、今日の予選でトップ9に入れませんでした。19番手という結果も含めて、とても悔しいですね。しかし、決勝に向けたマシンセッティングを自分たちはとても高いレベルに仕上げられていると思います。明日からはまた決勝用のセッティングをさらによくするための走行を続け、レースに臨みたいと思います」