佐藤琢磨は、F1への復帰を望んでおり、昨年のスーパーアグリの突然の撤退は、まだ彼のF1の仕事を未完成のままにしていると語る。ゲストとして鈴鹿サーキットを訪れた佐藤琢磨は、ロイターの取材に「スーパーアグリが昨年レースをやめなければならなかったあと、僕にとってF1の仕事はまだ終わっていません」と現在の心境を語った。「僕の決意は常にF1に戻ることです」
佐藤琢磨は、2008年5月にホンダが支援していたスーパーアグリがF1から撤退して以来レースを離れている。去年トロ・ロッソでのレースシート獲得に失敗したあと、3月にレッドブル2チームのリザーブドライバーについての話もあったが考慮からは外していた。「その頃には、他のチームはドライバーを決定していました。僕はあらゆる選択肢をオープンにしておきたかった」土曜日に「就職活動」をしていたことが報じられている琢磨は、F1から離れている18ヶ月は長すぎるが、最高レベルでレースをする準備は出来ていると主張している。「僕には経験とスピードがあります。それは僕のセールスポイントです」佐藤琢磨は、既存チームと新チームのすべてと交渉しているが、来年はホンダが支援するインディ参戦も検討していると述べた。「F1とインディには同じウェイトを置いています」と語る琢磨は、多くのドライバーがチームを移籍したり解雇されたりする可能性があるF1の変化を指摘した。「自分だけではどうしようもないことがあることに気づきました・・・忘れられてしまうわけにはいきません」日本人ではウィリアムズの中嶋一貴が唯一のF1ドライバーであるが、いまだ佐藤琢磨の人気は根強く、ファンの中には佐藤琢磨が日本のレース界の顔で考えている人もいる。佐藤琢磨は、ドライバーとしてではなく鈴鹿に戻ってくるのは辛かったと語る。琢磨は、1987年に鈴鹿で初めてF1レースを観戦し、2002年にはジョーダンで5位に入賞して初ポイントを獲得している。「レースを辞めてパドックに戻るのはこれが初めてです。ここに来てレースができないのはとても辛いです。でも来年はレースドライバーとしてここに戻ってきたいです」
全文を読む