佐藤琢磨が、次回のヘレステストで3度目となるトロ・ロッソのテストに参加することが決定した。12月10日〜11日にスペイン・ヘレスで行われるトロ・ロッソのテストに、再び佐藤琢磨が参加することが発表された。それ以外の詳細は伝えられていないが、トロ・ロッソはいまだドライバーを決定できていないのは明らかで、とりあえず佐藤琢磨のトロ・ロッソ入りの可能性は残ったカタチだ。
琢磨のコマーシャルマネジャーであるマシュー・ウィンターは、「今回のテスト参加はポジティブなステップだととらえているが、2009年のレーシングシーズンに関してはまだ一切決まっていない」 と述べた。セバスチャン・ベッテルの後任ドライバーとしてはスイス人ドライバーのセバスチャン・ブエミが第一候補として見られており、琢磨はセバスチャン・ブルデーともう1つのレースシートを争っていると考えられている。 佐藤琢磨は、9月にヘレスで行われたトロ・ロッソのテストに参加。午後からの雨により午前中のみの走行で終わった。しかし、11月には再びトロ・ロッソからバルセロナテストへ招かれ、バルセロナでは初日のトップタイムを記録。午前中のみの走行に終わった2日目も全体の2番手タイムを記録するなど、トラック上にいる間は常にトップタイムを記録するパフォーマンスをみせていた。トロ・ロッソは、ゲルハルト・ベルガーが、所有していたチームの株式50%をレッドブルに売却し、オーナーの座を退いたばかり。チームは、来季のために予算が必要とされており、持参金を持ち込めるドライバーがシートを得るとの推測がなされている。