元F1ワールドチャンピオンのニコ・ロズベルグは、2019年のF1世界選手権の開幕戦オーストラリアGPの勝負を分けた要因のひとつとしてスタートシグナル消灯のタイミングを指摘した。F1オーストラリアGPの開幕直前、長年F1レースディレクターを務めてきたチャーリー・ホワイティングが急逝。急遽、代役としてマイケル・マシがスターターを含めたレースディレクターの役割を務めた。
ニコ・ロズベルグは、その影響としてスタートシグナルの消灯を開始するタイミングが通常よりも早かったことを指摘。スタートではバルテリ・ボッタスがルイス・ハミルトンを抜いてトップに立ち、そのままレースを支配して優勝を飾っている。「統計的にライトが消えるタイミングが過去数年で最速だったのは確かだ」とニコ・ロズベルグはコメント。「多くのドライバーが驚いたと思う。そして、そこはルイスの弱点でもある」「バルテリはいつも週末を通してクラッチの練習を1度や2度だけでなく、何百回もしてきた。だが、ルイスは最大でも5回くらいしかやらない」ニコ・ロズベルグは、今年、バルテリ・ボッタスがルイス・ハミルトンを破ってワールドチャンピオンになれると考えている。「今年、バルテリは戦闘モードに入っている。F1でメンタル面を過小評価することはできない。昨年、僕たちはそれをセバスチャン(ベッテル)で目にした」「バルテリにとっての問題はルイスが常に予選でかなり強いことだが、本物の決闘が起こる可能がある」「バルテリがポジティブなメンタリティを維持することができれば、ワールドチャンピオンになれると思う。ルイスは衰退期を迎えているからね」