ニコ・ロズベルグは、F1イギリスGPの決勝レースでどの上位勢よりも先にインターミディエイトタイヤに交換するという決断は間違った判断だと思ったと語った。スタートで4番手に落ちたニコ・ロズベルグは、中盤まで2台のウィリアムズの後ろで過ごした一方で、ルイス・ハミルトンは、1回目のピットストップでアンダーカットに成功してトップに浮上した。
最初に雨が降り始めた時には全ての上位勢はステイアウトしたが、再び雨が降り始めた際、ルイス・ハミルトンは最初に反応し、ライバルの1周前にインターミディエイトタイヤに交換した。ルイス・ハミルトンがピットストップする前に、ニコ・ロズベルグは、フェリペ・マッサとバルテリ・ボッタスを抜き、ハミルトンまで2〜3秒のところまでギャップを縮めていた。しかし、ニコ・ロズベルグはウェットのトラックでさらに周回を重ねる際にスリックでグリップを捜さなければならず、再び10秒差まで後退した。「1回目のピットストップ後はそれほど素晴らしくはなかった。2台のウィリアムズが前にいて、近づけなかったし、完全にブロックさせていた」「雨が来たときは感謝したよ。2台のウィリアムズにアタックして、ルイスとの差をかなり縮めることができた。「その感じのままであることを願っていたし、どこかのポイントでルイスにアタックできると思っていた」「その後、ルイスがピットに入ったけど、確実に間違った判断だと思った。その時はまだ際どかったし、実際、彼がピットに入って嬉しかったくらいだ」「でも、最終的には正しい判断だった。そのラップで雨が強くなった。仕方ないことだ」「ルイスに続いてピットに入ったら、間違いなく負けだったので、チャンスを掴まなければならなかった。少なくとももう1周ステイアウトできれば良かったかもしれないけど、うまくいかなかった」レース後、メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、インターミディエイトに交換するという判断をしたのはルイス・ハミルトンだったことを認めている。「雨が来て、フロントタイヤの温度を失った」とルイス・ハミルトンは説明。「トップを走っているドライバーにとって常にトリッキーなことだし、最初にピットに入ることが、どれくらいのリスクかはわからないものだ」「ピットに入るという完璧に正しい選択をしたのは初めてだと思う。もっと雨が降りそうだと思ったからね」「以前にそのようなことはやってこなかったし、それについては本当に満足している」「ここでのこれまでのレースで最もトリッキーだった。2008年は最悪だったけど、それでもとてもトリッキーという感じだった」関連:F1イギリスGP 結果:ルイス・ハミルトンが母国グランプリで優勝