ルノーとマクラーレンでの不運な冒険に乗り出すため、2019年にレッドブルを自主退団したダニエル・リカルドは、レッドブルのトップチームに復帰する可能性があるという噂を耳にするのは笑顔になるだけだと語る。「12カ月前は多くの噂がネガティブなものだったと思う」と34歳のリカルドはアブダビで語った。
実際、リカルドはマクラーレンから成績不振で解雇されたが、レッドブルが2023年のシーズン途中にジュニアチームのアルファタウリで不運なルーキー、ニック・デ・フリースに代えて彼をグリッドに戻したことでキャリアが復活した。レッドブル・レーシングのボスであるクリスチャン・ホーナーがリカルドのF1復帰を支持したことで、メインチームではセルジオ・ペレスの後任としてリカルドがリストアップされているという噂が流れた。「ダニエルは素晴らしい男だが、キャリアの初期に非常に悪いアドバイスを受けていた」とホーナーは最近語っている。「誰もが一度は失敗するものだが、彼は自分が間違いを犯したことに気づいたのだと思う」したがって、マックス・フェルスタッペンのチームメイトになるという噂が再びリカルドの顔に笑みを浮かべた。「噂であろうがなかろうが、まさかレッドブルに戻るかもしれないと言われる日が来るとは、12~18か月前には想像もしていなかった」とリカルドは説明した。ホーナーやヘルムート・マルコを含むレッドブルの首脳陣は、セルジオ・ペレスの2024年契約が履行されない可能性があるという噂に真実はないと繰り返し述べている。「単なる噂とはいえ、そんな噂が存在するとは思っていなかったので、笑顔になるね」とリカルドは認めた。「それがプレッシャーだとはまったく思っていない」とリカルドは付け加えた。「ただ、山あり谷あり、浮き沈みがあっても、まっすぐに進んでいれば、クレイジーなことも起こり得るんだと勇気をもらった」そして、もしその噂がいつか真実になったら、喜ぶだろうとリカルドは明言した。「レッドブルのドライバーとしてキャリアを終えるのはおとぎ話のようだと言ったけれど、それが保証されているわけではないことを知っているから、おとぎ話という言葉を使うんだ」今のところ、リカルドは現在のチームメイトの角田裕毅とともに来年もアルファタウリに残る契約を結んでいるが、これはリカルドが最近手の骨折から回復している間にレッドブル陣営が下した決定である。「来年のシートが決まってとてもうれしいし、僕が手のことで泣いていたときに契約してくれたこともとてもうれしい」と笑顔を見せた。「結局のところ、レッドブル・ファミリーに戻れて幸せだし、ビッグチームではないけれど、ここでは本当にいい場所にいる」