ダニエル・リカルドは将来的にレッドブル・レーシングに戻りたいという願望を隠してはいないが、今のところその可能性については考えていない。リカルドはシーズン開幕10レースを欠場した後、ハンガリーのF1グリッドに戻った。復帰は、イギリスGPのの数日後にシルバーストーンでのタイヤテスト中にニック・デ・フリースを解雇したスクーデリア・アルファタウリで実現した。
スクーデリア・アルファタウリのドライブは2023年までしか確実ではないため、リカルドの復帰は、彼の明言した野心と相まって、ある程度の期待をもたらしている。したがって、リカルドが自分の価値を発揮し、潜在的にはセルジオ・ペレスよりも良い仕事をするには、あと11レースしか残されていない。ペレスは、2024年末までの契約を結んでいるが、土曜日に不本意なパフォーマンスを連発したことでプレッシャーが高まっており、それが日曜日の結果を悪化させている。ハンガリーGPでペレスは予選9番手から3番手に浮上し、フェルスタッペンはポールポジションをわずかに逃したものの、レースを支配した。スクーデリア・アルファタウリでのデビュー戦で、リカルドは、モナコGP以来のチームのベストとなる予選パフォーマンスを披露し、6月上旬のバルセロナGP以来のベストフィニッシュを達成した。リカルドはレッドブル・レーシングへの復帰について、「いわば夢と呼べるべきものだ」と語った。「でも、そんなことを考えても仕方がない。ここではやるべきことがたくさんある」「期待という点では、何もないと思う」「(シルバーストンで)マシンを運転して感じたすべてのことは、いかに自分がまたレースがしたいかであり。あまり先のことは考えず、ただ今この瞬間を楽しみたいだけだ」「自分が持っているものを使ってベストを尽くさなければならないし、もしそれがうまくいくと感じられるものであれば、再びステアリングを握っていい気分になれるし、自分の経験を生かしてチームをプッシュすることもできると思う」