ダニエル・リカルドは、究極の目標はF1ワールドチャンピオンになることだと語り、2021年以降もルノーF1でレースをするかどうかを本能的に決断することを迫られている。ダニエル・リカルドは、レッドブルを離れて2019年からルノーF1に加入。ルノーF1がトップ3とのギャップを縮めることを期待していたが、表彰台を獲得できる競争力はなく、ベスト・オブ・ザ・レスト争いではマクラーレンに敗れた。
2020年にルノーが上位争いを展開する可能性は無きにしも非ずだが、新型コロナウイルスの世界的な流行によってF1はシーズンを開幕することができていない。今シーズン末でルノーF1との契約が切れるダニエル・リカルドは、バルテリ・ボッタスやセバスチャン・ベッテルの去就によっては、メルセデスやフェラーリ、もしくはマクラーレンへの移籍という可能性が報じられている。ダニエル・リカルドは、ルノーのF1プロジェクトへのコミットメントを続けるか、もしくは他チームへ移籍するかについての意思決定にはF1ワールドチャンピオンに挑戦できるかどうかが大きな割合を占めていると語る。「この旅全体での基本的な目標は、F1に参加することだけではない。F1ワールドチャンピオンになることだ」とダニエル・リカルドは BBCに語った。「F1に到達することに興奮したか? もちろんだよ。F1が大好きか? イエスだ。僕はまだそこにたどり着いていない。まだ楽しんでいるか? その通りだ」「でも、もし今日終わってしまったら僕は失望するだろうか? 僕の大部分を占めているのは、自分が十分に達成できる本当に信じているものからだし、テーブルの上で溶けたように感じるだろう」「ワールドチャンピオンになることが究極の目標だ。もう信じられなくなった日が、スポーツから離れる日になると思う。でも、僕はそれを達成できるとまだ信じている」だが、F1は2022年にF1マシンの形を完全に変える大幅なレギュレーション変更を控えており、ダニエル・リカルドにとっては困難な時期に決断しなければならないというジレンマがある。7回のグランプリウィナーであるダニエル・リカルドは、シーズン前半を利用してルノーF1が十分な進歩を遂げたかどうかを判断するはずだが、交渉はより本能に頼る必要があるかしれない。「F1が適切なシーズンに適切な機材を使用できているかどうかにかなり左右されてしまうのはフラストレーションを感じる」とダニエル・リカルドは続ける。「でも、それは自分がサインしたことだ。それ自体がスポーツのエキサイティングな部分でもある」「その時点で最高のチームに自分を位置付けることが課題だ。ルールが変更されたときに適切なチームと一緒にいるのか、それとも何か欠けているのか? ここで得ているものを元に考える必要があるのか?」「多くの場合、それはチェスのようなものだ。白と黒で誰にとって同じで、それがどう機能しているかではなく、誰がベストかで決まることを願っている。でも、ベストな人は常にトップに立つ方法を見つける者だと感じている」