ダニエル・リカルドが、1年前にレッドブルを離れてルノー移籍を決断した際の心境を振り返った。先週末のF1ハンガリーGPで、ダニエル・リカルドが人生を変える決断を下し、F1界を驚かせるニュースからちょうど1年が経った。ダニエル・リカルドは複数のレース優勝を果たして、まだワークス復帰後に表彰台すら獲得できていないルノーとの2年契約を発表した。
「12か月か・・・12か月前のようには感じないな」とダニエル・リカルドはルノーのホスピタリティユニットで語った。「時間が経つのは本当に早いね! 週末のことは覚えている。何が起こるのか、最終的に自分がどこに行くのかについて、まだ少し明らかになっていなかった」「週末がどう進んでいったかは覚えている。金曜日か土曜日だったと思うけど、一部のチームは本当にプッシュしているようだった。彼らは答えを知る必要があったし、このドライバーはそこで決断を下す必要があり、すべてが始まった。日曜日の夜には『何をすべきかを本当に決める必要がある』と思ったよ」フェラーリとも議論をしていたダニエル・リカルドは「嘘は言わない。マクラーレンと少し話をしたのは確かだ。でも、最終的にはレッドブルかルノーからの選択に要約されていた」と語る。ルノーは、ダニエル・リカルドをF1の次のフェーズのためにダニエル・リカルドとの契約を求めていたが、レッドブルは、10年前に育成ドライバー契約に参加したリカルドに提示した提案が受け入れられると確信していた。「何人かの友人と夕食に出かけけどが、レース後にかなり疲れていた」とダニエル・リカルドは振り返った。「『夕食と一緒にあと1~2杯飲もう』と言った。そのあとに整理しなければならないものがあった。でも、もう何杯か飲んだら『今夜はリラックスして、明日それについて心配することにしよう』という気分になった。狂っていたわけではないけど、何杯か飲んでで、日曜日の夜ことをの心を取り除こうとしていたんだ」レース後の火曜日と水曜日に2日間のテストを開催されたため、ダニエル・リカルドはブダペストに留まり、レッドブルと初日のテスト業務に参加した。「火曜日にテストして、水曜日にアメリカに飛んだ」とダニエル・リカルドはコメント。「上陸したとき、僕の気持ちはすでにイエローとブラックみたいだった」ダニエル・リカルドは、移籍の理由について“1つの弾丸とかではない”と説明したが、レッドブルがホンダに切り替える可能性があったので“ある程度留保していた”とし、レッドブルの提示した一年契約は“賢明ではない”と感じていたという。金銭的なことは決定にどれくらい影響を与えたかと質問されたダニエル・リカルドは“すべてだ”と叫んだあと、"これは引用しないでね”と笑って真剣に語り始めた。「金額などを話すことはできないけど、レッドブルの提示は問題なかった・・・最終的に大きな差はなかった。それは決定的な要因ではなかった。多くの要因によって行ったり来たりしていたけど、お金はそこにはなかった」また、ダニエル・リカルドは、マックス・フェルスタッペンの存在は‟人々が考えるほど重い要因ではない”と付け加えた。「僕が見た以上に語られているように思う。誰かがレッドブルで僕は本当に良い構造を持っていると言っていた。多くの理由があった。サイモン・レニーがいなくなって、彼がレッドブルに残っていたとしても僕のエンジニアを務めないことはわかっていた。彼とは本当に良い関係を築いていた。いくつか未知のことがあったし、誰が僕につくのかもわからなかった。彼との仕事に本当に満足していた。彼が残ることがわかっていたとしても、それが決定要因になっていたかどうかはわからないけどね。ホンダや他にいくつかの懸念があるときはそれはまた別の小さなことだ。そういった些細なことがたくさんあった。懸念ではなく、未知のことだったと言いたい。懸念というのはちょっと失礼だと思う」最終的にホンダのF1エンジンを搭載したレッドブルは、2019年に2勝を挙げ、表彰台も獲得しているが、ルノーは後退し、トップ3とのギャップを縮めるという目標を達成できていない。昨年、ルノーは夏休み前に82ポイントを獲得したが、今年は39ポイントしか獲得できていない。パフォーマンスによってポイントを獲得できていないだけでなく、信頼性問題によって完走さえも保証されていない「もっと期待していたので、予想通りだとは言いたくない」とダニエル・リカルドは受け入れる。「でも、このようなことが起こることはわかっていたし、カナダの予選を見ると、実際には最初の数レースでの予想を超えていたと思う。でも、オーストリアのような他のいくつかのレースでは、予想を下回っていた。僕たちは本当にすべての間を行ったり来たりしている」「でも、この中間点では申し分なく言うことができるし、僕たちはもっと向上していく必要がある。2020年に表彰台という目標を達成したければ、後半戦に大きな一歩を踏み出す必要がある。シーズン後半にはさらに定期的なトップ6フィニッシュを期待している」