ルノーF1チームのダニエル・リカルドは、ライバルチームのマクラーレンは“ルノーが求めていうるパッケージ”を持っていると語る。ルノーF1チームは、F1フランスGPでアップグレードを投入し、R.S.19がF1グリッドで4番目に最速のマシンになることを望んでいたが、結果としてまだそれは実現できていない。
F1オーストリアGPでは2台揃ってトップ10圏外でレースを終了。ダニエル・リカルドはマシンに“根本的な問題”があることを示唆している。その間、ルノーの唯一のエンジンカスタマーであるマクラーレンは、オーストリアでダブル入賞を達成し、ルノーとの差を20ポイントまで拡大。“ベスト・オブ・ザ・レスト”の地位を固めつつある。昨年、マクラーレンはコンストラクターズ選手権4位のルノーから60ポイント差の6位でシーズンを終えていた。「マクラーレンを見れば、彼らが今やベンチマークになっているのは確かだし、彼らは本当に進歩している。彼らは僕たちが求めている種類のパッケージを備えている」とダニエル・リカルドはコメント。「その見方をすれば、彼らはより多くのダウンフォースがあるし、より効率的に走ることができている。彼らはストレートでのロスを抑えながら、より高いダウンフォースを走らせることができている」「僕たちのパッケージはより多くのダウンフォースをつけて走行すると、あまりうまく利用できないように思う。本当にすごいと思う」「風洞での相関関係など遡ることなのかどうかはわからないけど、全てのことに対処していかなければならないと思う」「でも、絶対的に何かが足りないわけではない。チームが多額の投資をしていることはわかっている。まだお金に見合った価値は出ていないと思う」しかし、ダニエル・リカルドは、ルノーと他のミッドフィールドチームは、マクラーレンの最近の状態から利益を得ることができると考えている。「現時点では彼らは非常に速い。そして、彼らがミッドフィールドを前進させていることを実際に満足している自分もいる」とダニエル・リカルドは語る。「それは私たち自身にもう少し多くを引き出すことを強制することになると思う。もちろん、負けるのは嬉しいことではないけど、それはより良いレベルに引き上げてくれると思う。それが今の僕たちの目標であり、僕たちはマクラーレンに追いつく方法を見つける必要がある」マクラーレンと同じエンジンを共有していることは良いことか悪いことかと質問されたダニエル・リカルドは「たぶん良いことだと思う。僕たちを言い訳のできない状況にしているからね」とコメント。「それはシャーシとパッケージに改善の余地があることを示している」「説明責任のために働くことは全員にとっておそらく良いことだと思う。もっと良くできるという証明だし、僕たち方法を見つけることができるはずだ」