ダニエル・リカルドは、2019年の移籍についてメルセデスと交渉していたが、“はっきりした答え”を待つことに嫌気が差し、ルノーに移籍することを選んだと明かした。2018年でレッドブルとの契約が期限を迎えることになっていたダニエル・リカルドは、メルセデスやフェラーリへの移籍が噂されていたが、最終的にルノーへの移籍を選んだ。
メルセデスはドイツGPでバルテリ・ボッタスの残留を発表し、フェラーリはキミ・ライコネンに代えてシャルル・ルクレールを起用することを決定している。ダニエル・リカルドはレッドブルに残留することが濃厚とされ、レッドブルも残留発表の動画を準備していたが、ルノーへの電撃移籍を発表。F1コミュニティだけでなく、レッドブルをも驚かせることになった。2018年に事実上初めてマーケットに出ることになったダニエル・リカルドだが、この経験から学ぶことができたと語る。メルセデスとの交渉についてダニエル・リカルドは「交渉にある程度時間がかかるだろうことはわかっていたし、お互いに気持ちを探ろうとしてはいた。でも、6月/7月にかけて何度か話をしたけど、実際にはどこにもたどり着いてはいなかった。『僕を望むならそう言ってほしい。そうでないなら僕は前に進むよ。それならそれでしょうがない』という気分だった」とダニエル・リカルドはコメント。「誰だってどこかの時点ではっきした答えが欲しくなるものだと思う。それだけのことだ。駆け引きに我慢できなくなっていたのかもしれない」「それが駆け引きだったのかどうかするわからないけど、あまりにも回りくどいかった。『はっきりしてくれ!』という感じだったね」「でも、全てのことに学べるものはあるし、キャリアでもう一度このようなプロセスが必要な場面はまたやってくると思う。その時は少し違う対応をするだろうね。何かを後悔しているわけではなし、ただの学習プロセスだ」 「ある意味では本当に楽しかったんだ。こうしてちょっとしたミーティングを行うのはエキサイティングだった。僕にとっては全てが新しかったからね。彼らの話を最後まで聞いて、ミーティングの前は『どんな話が出てくるかな。どこまで突っ込んだ内容になるかな』とわくわくした。そのプロセスや全てがとてもエキサイティングだった」 「本気で僕を望んでくれたチームがいる一方で、ドアに半歩だけ足を踏み入れてはみたものの、そこまでではという感じのチームもいた・・・メルセデスとかね」「確かに混乱したときもあったし、何が本当で、何が本当ではないのか、誰が本気で、誰が本気ではないのかを探り出そうとした。それは本当に楽しい作業だった。ちょっと頭を悩ませはしたけどね」