F1ドライバーは、2015年に導入されるレース再開時のスタンディングスタートに反対しているとダニエル・リカルドが述べた。6月26日(木)、世界モータースポーツ評議会で、セーフティカー後に伝統的なローリングスタートではなく、グリッドに一度並び直してからスタンリグスタートをすることになり、多くの議論を巻き起こしている。
ダニエル・リカルドは、F1ドライバーの反応はほぼ一致して否定的だった述べた。「来年のスタンディングスタートは好きではない。僕なら取り消しにする」とダニエル・リカルドはコメント。「僕が知る限り、ほとんどみんなが反対してる。発言はベテランドライバーたちに任せるけどね。これはベストな形ではないと僕は前に言ったはず。他のドライバーの意見を聞いてみたいね」ダニエル・リカルドの一番の気がかりは、安全性への懸念と、レースのくじ的要素が増えることだと述べた。「あまり語りたくはないけど、簡単に言えば、レースを20秒リードしていても、セーフティカーが出ればその20秒のアドバンテージはなくなってしまう。そうなると、容易だったはずの勝利に疑問符がついてしまう。そのギャップを築くために頑張ったリーダーにとってはそれだけでも大きなディスアドバンテージになる。さらにスタートのやり直しだからね」「スタートでは何が起こるかわからない。アクシデントの可能だけでなく、少し失敗すればターン1前でトップから4番手に落ちることもある。リーダーにとっては厳しい仕打ちだと思う」 さらに、ダニエル・リカルドは、摩耗したタイヤがスタンディングスタートでどのような反応を見せるかも大きな不安要素だ語る。「タイヤはどうなる? 交換できないのであれば、温度は大幅に下がってしまう。最初は、リーダーのディスアドバンテージが問題だと思っていた。でも、みんなが心配しているのは安全性の問題だ」 「今でもF1のスタートはかなりタイトなことが多い。しかも、それは新品のタイヤ、タイヤウォーマーを使っていての話だ。例えば、それが20周以上走ったようなタイヤだったら、ラバーが相当減っているので温度を保てない。今よりはるかに難しくなるだろう」