2026年F1カナダGPのフリー走行1回目が5月22日(金)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われ、キミ・アントネッリ(メルセデス)がトップタイムを記録した。スプリント形式で行われる今週末は、このFP1が唯一のプラクティスとなり、各チームにとってスプリント予選前の貴重な走行機会となった。セッションは3度の赤旗により中断される波乱の展開となったが、メルセデスは投入した大型アップグレードを生かし、アントネッリが1分13秒402、ジョージ・ラッセルが2番手につけてワンツー。3番手にはフェラーリのルイス・ハミルトンが入った。
唯一のプラクティスで全22台が一斉にコースイン現地時間12時30分にピット出口のシグナルがグリーンになると、全22台がジル・ヴィルヌーヴ・サーキットへ向かった。スプリント予選を控えた唯一の60分間で、各チームはセットアップ確認とタイヤ評価を急いだ。開始から5分も経たないうちに、フランコ・コラピントのアルピーヌにトラブルが発生。コラピントは無線で「スロットルが機能していない」と訴え、なんとかピットに戻ったものの、チームはパワーユニットの電気系トラブルへの対応に追われた。路面はまだ非常に汚れており、各車は序盤から限界を探る展開となった。ランド・ノリスは最終シケインでランオフへ入り、マックス・フェルスタッペンはターン7出口で芝生にタイヤを落とした。それでもフェルスタッペンはハードタイヤで1分15秒895を記録し、序盤のトップに立った。ローソン停止で最初の赤旗 アルボンはグラウンドホッグと接触開始10分を前に、リアム・ローソンのレーシングブルズがターン5付近でメカニカルトラブルにより停止。バーチャルセーフティカーを経て赤旗が出され、マシン回収のためセッションは一時中断された。この中断により、セッション時間には4分が追加された。再開後も各車はグリップ不足に苦しみ、オスカー・ピアストリが最終シケインをショートカットし、ハミルトンもターン8/9のシケインで芝生を横切った。20分経過時点ではラッセルが1分15秒760でトップに立ったが、すぐにアントネッリが1分15秒414で上回った。その後、ピアストリがハードタイヤで1分14秒963を記録し、最初に1分15秒を切った。しかし、開始から25分近くで2度目の赤旗が出された。アレックス・アルボンがターン7出口でグラウンドホッグと接触し、ウィリアムズに大きなダメージを負ったためだ。スプリント予選までの修復時間は限られており、ウィリアムズにとっては厳しい状況となった。この中断により、セッションはさらに15分延長された。メルセデス勢が最速争い アントネッリが1分13秒402再開後は多くのドライバーが引き続きハードタイヤで走行を重ねるなか、メルセデス勢がチーム内で最速タイムを更新し合った。アントネッリはハードタイヤで1分14秒392までタイムを縮め、アップグレード投入初日からW17の速さを示した。終盤に入ると、ラッセルが上位勢で最初にソフトタイヤを投入。1分13秒850を記録してトップに立ったが、直後にアントネッリが1分13秒402をマークし、このタイムがセッション最速となった。ラッセルはその後、ターン1でオーバーランし、さらにターン2でスピンしてバリアに軽く接触したが、マシンに大きなダメージはなく走行を続けた。オコンがクラッシュ 3度目の赤旗でセッション終盤も混乱終盤にはエステバン・オコンが大きなクラッシュを喫した。ハースのオコンはターン4出口でスピンし、正面からバリアに衝突。ノーズを大きく破損し、デブリ回収のため3度目の赤旗が出された。セッションは残り1分未満で再開されたが、オコンはピット出口の赤信号を通過した件で審議対象となった。最終的に、アントネッリがトップ、ラッセルが2番手となり、メルセデスがワンツーで唯一のフリー走行を終えた。3番手にはハミルトン、4番手にシャルル・ルクレール、5番手にフェルスタッペン、6番手にノリスが続いた。トップ10は、7番手ピアストリ、8番手アービッド・リンドブラッド、9番手ニコ・ヒュルケンベルグ、10番手フェルナンド・アロンソという顔ぶれとなった。メルセデスのアップグレードが初日から存在感今回のFP1で最も大きな収穫を得たのはメルセデスだった。アントネッリとラッセルはハードタイヤ、ソフトタイヤの双方で速さを示し、スプリント予選を前に明確な優位性を印象づけた。一方で、3度の赤旗によりロングランやセットアップ比較の時間は大きく削られた。特にローソン、アルボン、オコン、コラピントにとっては走行量不足が大きな痛手となり、スプリント予選へ向けて限られた準備で臨むことになる。2026年F1カナダGP フリー走行1回目 結果1.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分13秒4022.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分13秒5443.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分14秒1764.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分14秒3555.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分14秒3666.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分14秒7997.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分14秒9638.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ) - 1分15秒4529.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ) - 1分15秒69810.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分15秒86311.ガブリエル・ボルトレト(アウディ) - 1分16秒21412.アイザック・ハジャー(レッドブル) - 1分16秒25313.エステバン・オコン(ハースF1チーム) - 1分16秒49714.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) - 1分16秒64215.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分16秒66016.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) - 1分16秒80917.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分16秒97818.リアム・ローソン(レーシングブルズ) - 1分17秒43119.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム) - 1分17秒77020.バルテリ・ボッタス(キャデラックF1) - 1分17秒86821.セルジオ・ペレス(キャデラックF1) - 1分17秒92622.フランコ・コラピント(アルピーヌ) - タイムなし
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