2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPが開幕し、5月16日(金)にイモラ・サーキットで行われたフリープラクティス1(FP1)で、マクラーレンのオスカー・ピアストリがトップタイムを記録した。一方、レッドブルの角田裕毅は16番手でセッションを終えた。セッションは気温19度、路面温度39度のドライコンディションでスタート。今大会ではピレリの最も軟らかい新コンパウンド「C6」が2025年シーズンで初めて投入されており、序盤から多くのドライバーがソフトタイヤでタイムを出しにかかった。
注目の話題のひとつは、アルピーヌF1がジャック・ドゥーハンに代えてフランコ・コラピントを起用したこと。アルゼンチン出身のコラピントは今後5戦に出場する予定で、初日となるこの日は17番手につけた。フェラーリ勢にはトラブルが続出。シャルル・ルクレールはアストンマーティンのフェルナンド・アロンソの進路を妨げてしまい、無線で「ほとんどクラッシュだった」と抗議される場面があった。さらにターン14で挙動を乱し、ターン15ではグラベルに片輪を落とすシーンも。加えて「ヘルメットが浮く」との不具合を訴えた。一方、ルイス・ハミルトンも「ブレーキが効かない」と報告しており、フェラーリ勢にとっては課題の多い初日となった。終盤にはウィリアムズのアレックス・アルボンが縁石に乗り上げるなど、アグレッシブな走行を展開。レッドブルのマックス・フェルスタッペンもスライドを喫し、ステアリング操作に苛立つ様子を見せた。そして残り2分、ザウバーのガブリエル・ボルトレトがターン18(リヴァッツァ)でクラッシュ。赤旗が提示され、そのままセッションは終了となった。トップはピアストリで、1分16秒545を記録。2番手にはわずか0.032秒差でチームメイトのランド・ノリスが続き、3番手にウィリアムズのカルロス・サインツJr.、4番手にはメルセデスのジョージ・ラッセルが0.054秒差で続いた。トップ4はわずか0.06秒以内にひしめく接戦となっている。フェラーリのハミルトンは5番手。以下、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、フェルスタッペン、アルボン、クラッシュしたボルトレト、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)がトップ10入り。アストンマーティンのランス・ストロールが11番手で、ルクレール、キミ・アントネッリ、アロンソ、レーシングブルズのリアム・ローソンと続き、角田裕毅は16番手。フェルスタッペンとは0.451秒差で、9ポジションの開きが出た。なお、今季7戦目にしてエステバン・オコン(ハース)が最下位となったが、トップから最下位までのタイム差はわずか1.117秒。イモラでは引き続き僅差の戦いが予想される。エミリア・ロマーニャGPのフリー走行2回目(FP2)はこのあと、現地時間17時(日本時間24時)から行われる予定だ。2025年F1 エミリア・ロマーニャGP フリー走行1回目 順位・ラップタイム1.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分16秒5452.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分16秒5773.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分16秒5974.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分16秒5995.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分16秒6416.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) - 1分16秒6967.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分16秒9058.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) - 1分16秒9229.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) - 1分16秒92510.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) - 1分16秒99811.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分17秒03212.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分17秒07713.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分17秒09414.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分17秒12115.リアム・ローソン(レーシングブルズ) - 1分17秒28616.角田裕毅(レッドブル) - 1分17秒34617.フランコ・コラピント(アルピーヌ) - 1分17秒37318.オリバー・ベアマン(ハース) - 1分17秒44619.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分17秒64120.エステバン・オコン(ハース) - 1分17秒862
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