2025年F1 プレシーズンテストが2月28日(金)に最終日を迎え、ジョージ・ラッセルが注目を集めた。残り6分というところで、ミディアムタイヤに相当するC3タイヤを履いて1分29秒850の最速ラップを記録した。メルセデスドライバーのラッセルの活躍により、劇的な1日となったが、木曜日にカルロス・サインツJr.が記録したテストベンチマークの全体的な基準には0.2秒及ばなかった。
それより前に、アレクサンダー・アルボンがウィリアムズのマシンでC4タイヤを装着して1分29秒650を記録し、一時はトップに立ったが、マックス・フェルスタッペンがC3タイヤでアルボンを上回り、ラッセルの追い上げでセッションが終了するまでその順位を維持した。オスカー・ピアストリは、マクラーレンのテスト最速ラップを記録し、1分30秒050という慎重な走りで4番手につけた。アルピーヌのピエール・ガスリーは昼食後に速いラップを連発し、有望なペースを見せながらトップ5を締めくくった。一方、アレクサンダー・アルボンとマックス・フェルスタッペンは終日単独走行となり、ウィリアムズのドライバーは115周と最多周回数を記録し、アルピーヌのエステバン・オコンはターン1で無害なスピンを喫したものの、夕方のセッションだけで102周という素晴らしい周回数を記録した。2025年F1 プレシーズンテスト 3日目(後半)結果・タイムシート1.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分29秒545 / 91周2.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分29秒566 / 81周3.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) - 1分29秒650 / 136周4.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分29秒940 / 84周5.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) - 1分30秒040 / 83周6.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分30秒345 / 47周7.角田裕毅(レーシングブルズ) - 1分30秒497 / 87周8.エステバン・オコン(ハース) - 1分30秒728 / 102周9.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分30秒811 / 66周10.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分30秒888 / 61周11.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分30秒943 / 57周1.ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ) - 1分31秒239 / 61周2.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分31秒699 / 34周3.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) - 1分31秒726 / 69周4.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分31秒761 / 76周5.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分32秒084 / 82周6.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) - 1分32秒147 / 38周7.オリバー・ベアマン(ハース) - 1分32秒361 / 59周奇妙な中断が話題をさらうこの日は混乱がなかったわけではない。午前中のセッションの終わり近く、フラッグガントリーから落下したガラスがピットストレートに飛び散り、赤旗が出された。破片が片付けられた後、キミ・アントネッリとフェルナンド・アロンソがコースに出たが、マーシャルが持ち場に戻らなかったために、またもや中断を余儀なくされた。さらに午後は、おかしなハプニングが起こった。ランチブレイクの直後、ターン9-10のランオフエリアにバスが侵入したのだ。コース上でのガスリー、オコン、そして角田裕毅の3人は、コースアウトすることなく、惨事を免れた。 FIAは違反行為について徹底的な調査を行うと約束した。ドライバー交代と挫折アストンマーティンは、ランス・ストロールが前夜に体調を崩したという問題に直面した。フェルナンド・アロンソが午前中の走行を担当し、ストロールは昼食後に34周を走ったものの、体調不良が続いていたため、アロンソにマシンを譲った。フェラーリでは、ルイス・ハミルトンの最後のテスト走行が47周で打ち切られた。これは、57周のレースシミュレーションと予選シミュレーションを行うという計画から大きくかけ離れた数字である。フェラーリは早々にテストを終了し、SF-25のポテンシャルに問題があることを示唆した。ハミルトンは開幕戦前のトラックタイムが限られてしまった。チェッカーフラッグが振られたとき、このセッションは2025年のシーズンが有望かつ予測不可能であることを強調したが、同時にスリリングなキャンペーンの舞台を整えた。