2024年のF1世界選手権 第11戦 オーストリアGPの決勝レースが6月30日(日)にレッドブルリンクで行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が劇的な展開を制して自身2勝目を挙げた。角田裕毅(RB)は14位だった。レースはドラマチックな展開が待っていた。ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は残り15周あたりでグリップ不足を訴え、終始2番手を走行していたランド・ノリス(マクラーレン)が1秒以内に入り、攻撃を開始した。
そして、64周目。ターン3でマックス・フェルスタッペンとランド・ノリスが接触。両者はパンクに見舞われ、ノリスはピットに戻ってリタイア。フェルスタッペンは優勝争いから脱落し、5位でレースを終える。伏線はあった。59周目、ノリスがターン3でオーバーテイクを仕掛けるが、コース外に出たことで、一旦は前に出るもポジションを返した。そして、接触の前の前の週では、フェルスタッペンがコース外に出たが、ノリスの前をキープ。フェルスタッペンは「押し出された」と主張していた。両者のリタイアで漁夫の利を得たのは3番手を走行していたジョージ・ラッセル(メルセデス)。接触後にバーチャルセーフティカーが入ったことにも助けられ、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を寄せ付けずに優勝。2022年ブラジルGP以来となる自身2勝目を挙げた。ラッセルは2戦前にポールポジションを獲得しており、調子を上げてきたメルセデスにとっては今季初勝利。2位はオスカー・ピアストリで今季2回目、自身4回目の表彰台。3位にはカルロス・サインツJr.(スクーデリア・フェラーリ)が続いた。4位にはルイス・ハミルトン(メルセデス)。過去4戦をトップ4で終えており、優勝したラッセルとともにメルセデスの復調の兆候を裏付けた。そして、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)がセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)を抑えて6位。。ハースF1チームはニコ・ヒュルケンベルグも8位入賞を果たし、12ポイントを加算した。9位はダニエル・リカルド(RB)。チームメイトの角田裕毅はミディアムでの第1スティントでは速さを見せたものの、以降のハードタイヤでは速さを見せることができなかった。10位にはピエール・ガスリー(アルピーヌ)が入って最後の1ポイントを手にした。シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)は、オープニングラップの1コーナーでオスカー・ピアストリと接触してフロントウイングを破損してピットインを余儀なくされ、11位でレースを終えた。2024年 F1オーストリアGP 決勝 結果・タイム 順位NoドライバーチームGAPINTPOSPIT 163ジョージ・ラッセルメルセデス  ↑ 22 281オスカー・ピアストリマクラーレン1.9061.906↑ 52 355カルロス・サインツJr.フェラーリ4.5332.627↑ 12 444ルイス・ハミルトンメルセデス23.14218.609↑ 12 51マックス・フェルスタッペンレッドブル37.25314.111↓ 43 627ニコ・ヒュルケンベルグハース54.08816.835↑ 32 711セルジオ・ペレスレッドブル54.6720.584↑ 12 820ケビン・マグヌッセンハース60.3555.683↑ 42 93ダニエル・リカルドRB61.1690.814↑ 22 1010ピエール・ガスリーアルピーヌ61.7660.597↑ 32 1116シャルル・ルクレールフェラーリ67.0565.290↓ 54 1231エステバン・オコンアルピーヌ68.3251.269↓ 22 1318ランス・ストロールアストンマーティン1L12.577↑ 42 1422角田裕毅RB1L2.911- 02 1523アレクサンダー・アルボンウィリアムズ1L2.721↑ 12 1677バルテリ・ボッタスザウバー1L3.509↑ 22 1724周冠宇ザウバー1L25.507↑ 32 1814フェルナンド・アロンソアストンマーティン1L2.778↓ 33 192ローガン・サージェントウィリアムズ2L26.343- 03 DNF4ランド・ノリスマクラーレン7L5L↓ 182 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿
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