2024年F1第1戦バーレーンGPのフリー走行3回目が3月1日(金)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、カルロス・サインツJr.(スクーデリア・フェラーリ)がトップタイムを記録した。夜に実施される予選や決勝とは異なり、日中に行われるFP3セッションはマシンをいじるという点ではあまり価値のある60分ではないため、セッション開始時間となる15時30分になってもまだマシンに乗り込んでいないドライバーもいるなど、スローなスタートとなった。
そのため、ある意味で捨てセッションとなる可能性もあったFP3だが、終盤には予想に反して各ドライバーがソフトタイヤで1周アタックを実施し、次々とタイムシートが塗り替えられることになった。プレシーズンテストの結果では、王者マックス・フェルスタッペンが余裕のトップタイムを記録して予選に突入することも予想されてが、すべてを見せているかは別として、それは覆された。最終セッションはカルロス・サインツJr.がタイムシートのトップに立った。ソフトタイヤでの走行中にフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)を0.141秒上回り、マックス・フェルスタッペンが0.238秒差で3番手となった。バーレーンでのこれまでの3回のプラクティスセッションでは3人の異なるドライバーがそれぞれトップに立っており、金曜後半の予選に向けて実際の競争順位についてはかなりの不確実性が残っている。ただし、ライトの下で行われる予選ではコンディションが大きく異なるため、FP3はFP1と並んで週末の最も代表的なセッションではないことは注目に値する。シャルル・ルクレールはフェラーリのチームメイトより0.270秒遅れて4番手、マクラーレンのランド・ノリスが5番手となった。ジョージ・ラッセルは6番手、木曜日のFP2でトップに立ったメルセデスのチームメイトであるルイス・ハミルトンは、何度かワイドになる場面もある荒れたタップで12番手に沈んだ。マクラーレンのオスカー・ピアストリ、レッドブルのセルジオ・ペレス、ハースのニコ・ヒュルケンベルグ、アストンマーティンのランス・ストロールがトップ10入り。角田裕毅(RB)はトップから0807秒差の13番手、チームメイトのダニエル・リカルドは11番手。トップ10はコンマ6秒差、トップ14の差は1秒未満という大混戦となった。F1バーレーンGP 予選は、このあと25時(現地時間19時)から行われる。F1バーレーンGP フリー走行3回目 結果・順位 順位NoドライバーチームタイムGAPLAP 155カルロス・サインツフェラーリ1分30秒824 18 214フェルナンド・アロンソアストンマーティン1分30秒9650.14118 31マックス・フェルスタッペンレッドブル1分31秒0520.23816 416シャルル・ルクレールフェラーリ1分31秒0940.27017 54ランド・ノリスマクラーレン1分31秒1180.29412 663ジョージ・ラッセルメルセデス1分31秒1900.36612 781オスカー・ピアストリマクラーレン1分31秒2100.38613 811セルジオ・ペレスレッドブル1分31秒2480.42417 927ニコ・ヒュルケンベルグハース1分31秒2780.45413 1018ランス・ストロールアストンマーティン1分31秒3960.57217 113ダニエル・リカルドRB1分31秒4490.62513 1244ルイス・ハミルトンメルセデス1分31秒4520.62820 1322角田裕毅RB1分31秒6310.80714 1420ケビン・マグヌッセンハース1分31秒6710.84720 1523アレクサンダー・アルボンウィリアムズ1分31秒9651.14117 1624周冠宇ザウバー1分32秒0001.17617 1777バルテリ・ボッタスザウバー1分32秒0961.27216 1831エステバン・オコンアルピーヌ1分32秒1241.30011 192ローガン・サージェントウィリアムズ1分32秒1251.30116 2010ピエール・ガスリーアルピーヌ1分32秒3821.55814