2023年F1第8戦スペインGPの決勝レースが6月4日(日)にバルセロナのカタルーニャ・サーキットで行われ、ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が1度もリードを失うことなく、ファステストラップも記録する“ハットトリック”で今季5勝目を挙げた。2位にはルイス・ハミルトン、3位にはジョージ・ラッセルとメルセデスF1の2台が続き、復活の狼煙を上げた。
ソフトタイヤの周囲とは異なり、ミディアムでスタートしたフェルスタッペンは、ターン1でカルロス・サインツの脅威を交わすと、ソフト勢がピットインするなかでリードを広げ、チェッカーフラッグまでレースをコントロール。2023年シーズン5勝目、そしてバルセロナ-カタルーニャ・サーキットでの3度目の勝利を飾り、チャンピオンシップ順位でのリードをさらに広げた。メルセデスは大幅に改善されたW14がパフォーマンスを発揮してダブル表彰台を獲得し、ハミルトンはマクラーレンのランド・ノリスとの1周目の衝突を生き延び、フェラーリのカルロス・サインツとの序盤のバトルを乗り越え、ラッセルは一連のオーバーテイクで12番グリッドから順位を上げた。 。ペレスは11番手スタートから堅調な回復を見せて4位に浮上したが、最後のスティントで猛追したラッセルにあと一歩届かず、最後の表彰台の座を逃した。サインツはレースが展開するにつれ上位から離れたが、トップ5入りを果たした。フェルナンド・アロンソは、母国で7位という静かな走りで自分とアストンマーティンの記録にもう一つ表彰台を加えることができなかったが、チームメイトのランス・ストロールの6位と並んで、それでもグリーンマシンはしっかりとポイントを獲得した。前回のモナコで表彰台に上る英雄的な活躍の後、エステバン・オコンは8位に甘んじなければならなかった一方、周冠宇をコースアウトさせたとして角田裕毅に5秒のタイムペナルティが与えられたことで、アルファロメオのドライバーとピエール・ガスリーが順位を上げ、ガスリーがポイントを締めくくった。シャルル・ルクレールも角田裕毅の制裁で順位を上げたが、2019年モナコGP以来のQ1敗退となった予選後にフェラーリに大幅な変更を加え、ピットレーンからスタートし、ポイントを獲得することはできなかった。角田裕毅はのオスカー・ピアストリとアルファタウリのチームメイトであるニック・デ・フリースを抑えて、フェルスタッペンから1周遅れで先頭に立ち、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)とアレックス・アルボン(ウイリアムズ)が続いた。ランド・ノリスはスタート時にハミルトンとの事故の後、新しいフロントウイングを装着するためにピットインを余儀なくされ、ケビン・マグヌッセン(ハース)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、ローガン・サージェント(ウィリアムズ)を引き連れて、17位で孤独なレースを強いられた。フェルスタッペンの勝利は、レッドブルが無敗スタートを継続することを意味し、ファステストラップボーナスも獲得した現ダブル世界チャンピオンは、ドライバーズタイトル争いで直近のライバル、ペレスに53ポイント差をつけた。2023年 F1スペインGP 決勝 結果 順位NoドライバーチームGAPINTPIT 11マックス・フェルスタッペンレッドブル  2 244ルイス・ハミルトンメルセデス24.09024.0902 363ジョージ・ラッセルメルセデス32.3898.2992 411セルジオ・ペレスレッドブル35.8123.4252 555カルロス・サインツフェラーリ45.6989.8862 618ランス・ストロールアストンマーティン63.32017.6222 714フェルナンド・アロンソアストンマーティン64.1270.8072 831エステバン・オコンアルピーヌ69.2425.1152 924周冠宇アルファロメオ73.5302.6362 1010ピエール・ガスリーアルピーヌ74.4191.6522 1116シャルル・ルクレールフェラーリ75.4150.8892 1222角田裕毅アルファタウリ1L0.9972 1381オスカー・ピアストリマクラーレン1L8.0262 1421ニック・デ・フリースアルファタウリ1L1.0522 1527ニコ・ヒュルケンベルグハース1L11.9702 1623アレクサンダー・アルボンウィリアムズ1L10.4112 174ランド・ノリスマクラーレン1L2.6823 1820ケビン・マグヌッセンハース1L7.6903 1977バルテリ・ボッタスアルファロメオ1L11.8632 202ローガン・サージェントウィリアムズ1L1.7342
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