2022年F1第8戦アゼルバイジャングランプリの決勝が6月12日(日)にバクー・シティ・サーキットで行われ、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが優勝した。気温25度、路面温度44度のドライコンディションで現地時間15時から51周のアゼルバイジャングランプリはスタート。2番グリッドのセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)が1コーナーを制して先頭で序盤のレースを引っ張る。
9周目、4番手を走行していたカルロス・サインツJr.がターン4のエスケープに車を止める。ブレーキ・バイ・ワイヤーの故障でリタイアとなった。このインシデントでレースにはバーチャル・セーフティカーが導入される。ここでシャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)はピットインしてハードタイヤに交換。リスタート後はミディアムタイヤでマックス・フェルスタッペンの方がペースがよく、15周目にセルジオ・ペレスを抜いて2番手に浮上。16周目にペレス、19周目にフェルスタッペンがハードタイヤに交換して、レースのリードはルクレールにバトンが手渡される。しかし、21周目にシャルル・ルクレールのマシンから白煙が上がってストップ。無念のリタイアとなった。スクーデリア・フェラーリはノーポイントでレースを終えることになった。ここからはマックス・フェルスタッペンがトップ、セルジオ・ペレスが2番手でレースは終了。優勝したフェルスタッペンは今季5勝目、通算25勝目をマーク。ペレスも2位に続いてレッドブル・レーシングが1-2フィニッシュ。3位にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が表彰台を獲得。4位にはチームメイトのルイス・ハミルトンが続いた。ハミルトンはレース中にバウンシングで背中の痛みを訴え、チェッカー後のパルクフェルメでは車から降りるのもつらそうだった。5位はスクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリー。チームメイトの角田裕毅は一時6番手を走行していたが、DRSのフラップが折れるというトラブルでオレンジサークルフラッグ(※)が振られてピットイン。13位でフィニッシュしている。※黒地にオレンジの円が描かれたフラッグ。即時ピットインを意味する。車両に機械的問題が発生しており、ドライバーまたは他のドライバーに危険を及ぼしている際に掲示される。6位にはセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、7位にはフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、8位にダニエル・リカルド、9位にランド・ノリスとマクラーレンがダブル入賞、10位にエステバン・オコンが入り、アルピーヌF1もダブル入賞ろなった。リタイアは、スクーデリア・フェラーリの2台に加え、周冠宇(アルファロメオ)、ケビン・マグヌッセン(ハースF1チーム)と4台のフェラーリユーザー+ランス・ストロール(アストンマーティン)。シャルル・ルクレールはすでにエンジン基数が上限に達しており、新品が必要な場合はグリッド降格ペナルティを受けることになる。今回の優勝でマックス・フェルスタッペンは合計150ポイントとしてドライバーズランキングのリードを広げ、セルジオ・ペレスが129ポイントでランキング2位に浮上。ノーポイントで終えた3位のシャルル・ルクレールは、フェルスタッペンから34ポイント差となった。2022年 F1アゼルバイジャングランプリ 決勝 結果・タイム 順位NoドライバーチームGAPINTPIT 133マックス・フェルスタッペンレッドブルLAP512 211セルジオ・ペレスレッドブル20.82320.8232 363ジョージ・ラッセルメルセデス45.99525.1722 444ルイス・ハミルトンメルセデス71.67925.6842 510ピエール・ガスリーアルファタウリ77.2995.6201 65セバスチャン・ベッテルアストンマーティン84.0996.8001 73フェルナンド・アロンソアルピーヌ88.5964.4971 83ダニエル・リカルドマクラーレン92.2073.6111 94ランド・ノリスマクラーレン92.5560.3491 1031エステバン・オコンアルピーヌ108.18415.6281 1177バルテリ・ボッタスアルファロメオ1L6.8391 1223アレクサンダー・アルボンウィリアムズ1L1.6162 1322角田裕毅アルファタウリ1L1.6562 1447ミック・シューマッハハース1L38.5732 156ニコラス・ラティフィウィリアムズ1L58.0572 DNF18ランス・ストロールアストンマーティン  2 DNF20ケビン・マグヌッセンハース  1 DNF24周冠宇アルファロメオ  2 DNF16シャルル・ルクレールフェラーリ  2 DNF55カルロス・サインツフェラーリ  0
全文を読む