2022年F1第3戦オーストラリアGPのフリー走行1回目が4月8日(金)にメルボルンのアルバート・パーク・サーキットで行われ、カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)がトップタイムをマークした。新型コロナウイルスのパンデミックによって土壇場での中止となった2020年、そして、2021年と2年連続でカレンダーから外れていたF1オーストラリアGP。アルバート・パークに戻ってくるのは3年ぶりとなる。
その間、アルバート・パーク・サーキットは、路面の再舗装に加え、ターン9とターン10のシケインの削除など、オーバーテイクの改善を目指した大幅な変更が施された。今回のF1オーストラリアGPに向けて、ピレリはハード(C2)、ミディアム(C3)、ソフト(C5)と、C4を飛ばした変則的なコンパンドを選択している。金曜日のメルボルンは晴れ。気温21度、路面温度37度のドライコンディションで60分間のプラクティスセッションはスタート。今大会では、新型コロナウイルスに感染して開幕2戦を欠場していたセバスチャン・ベッテル(アストンマーティンF1)が復帰し、2022年の初レースを行う。開始25分でセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)にパーツがレーシングライン上に落下したため、短い赤旗中断となったが、比較的スムーズにセッションは進んでいた。しかし、残り15分でセバスチャン・ベッテルがマシンから出火するトラブルでコース上にストップ。2度目の赤旗中断となった。フリー走行1回目のトップタイムをマークは、カルロス・サインツの1分19秒806。2番手には0.571秒差でチームメイトのシャルル・ルクレールが続き、フェラーリが1-2体制で1回目のセッションを終えた。3番手にはトップから0.593秒差でセルジオ・ペレス、4番手にはトップから0.820秒差でマックス・フェルスタッペンとレッドブル・レーシングの2台が続いた。上位2台のマシンのタイムの出し方を比較すると、フェラーリはダウンフォースをつけたコーナー重視、レッドブルはドラッグを減らした高速域重視という前戦サウジアラビアGPと同じセットアップをイニシャルで使用していることがわかる。5番手にはマクラーレンのランド・ノリス、6番手にはアルピーヌF1チームのエステバン・オコンが続く。7番手はメルセデスF1のルイス・ハミルトン。比較的スムーズな路面で改善が期待されているメルセデスF1だが、引き続きポーパシングの問題は出ており、トップから1.221秒という差がついた。チームメイトのジョージ・ラッセルは12番手。走行中に他チームと比較してマシンから火花が散っていないことから、車高を上げたセッティングにしていることが読み取れる。角田裕毅は11番手、ピエール・ガスリーは14番手とスクーデリア・アルファタウリは比較的静かなスタートとなった。F1オーストラリアGP フリー走行2回目はこのあと15時(現地時間16時)から行われる。2022年 F1オーストラリアGP フリー走行1回目 結果・タイム 順位NoドライバーチームタイムGAPLAPS 155カルロス・サインツフェラーリ1分19秒806 24 216シャルル・ルクレールフェラーリ1分20秒3770.57121 311セルジオ・ペレスレッドブル1分20秒3990.59320 433マックス・フェルスタッペンレッドブル1分20秒6260.82022 54ランド・ノリスマクラーレン1分20秒8781.07222 631エステバン・オコンアルピーヌ1分21秒0041.19827 744ルイス・ハミルトンメルセデス1分21秒0271.22126 83ダニエル・リカルドマクラーレン1分21秒1551.34923 93フェルナンド・アロンソアルピーヌ1分22秒2291.42321 1077バルテリ・ボッタスアルファロメオ1分21秒2471.44123 1122角田裕毅アルファタウリ1分21秒2891.48326 1263ジョージ・ラッセルメルセデス1分21秒4571.65126 135セバスチャン・ベッテルアストンマーティン1分21秒6611.85518 1410ピエール・ガスリーアルファタウリ1分21秒7011.89526 1524周冠宇アルファロメオ1分21秒7672.01521 1618ランス・ストロールアストンマーティン1分21秒8212.06324 1723アレクサンダー・アルボンウィリアムズ1分21秒8692.94825 1820ケビン・マグヌッセンハース1分23秒5633.38018 196ニコラス・ラティフィウィリアムズ1分23秒9244.11825 2047ミック・シューマッハハース1分24秒3494.54315
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