F1公式サイトが、2021年のF1世界選手権のベストレースについてファン投票を実施。トップ5を発表した。2021年のF1世界選手権は史上最多の22戦で行われ、最終戦までタイトル争いがもつれ込む過程で多くのドラマが生み出された。Formula1.comは、ファン投票を実施。52,000人に選ばれた2021年のトップ5レースを紹介した。
5位:F1ハンガリーGP(7%)F1ハンガリーGPは、2021年シーズンで最も混沌となった。スタートでバルテリ・ボッタス(メルセデスF1)が多重クラッシュを引き起こし、巻き込まれたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はマシンに大きなダメージを負い、チームメイトのセルジオ・ペレスはリタイアとなった。天候も問題を複雑にし、フォーメーションラップでグリッドに戻ってリスタートする際に、ルイス・ハミルトン(メルセデス)以外の全ドライバーがインターミディエイトを捨てるためにピットイン。その結果、ルイス・ハミルトンは1台だけがグリッドからリスタートし、次のラップでスリックタイヤをピットインした後、最後尾に落ちた。トップに立ったのはアルピーヌF1のエステバン・オコン。レース終盤にはフェルナンド・アロンソがチームメイトの勝利を助けるために挽回してきたルイス・ハミルトンを数周にわたってブロック。オコンがF1初勝利を挙げた。4位:F1アゼルバイジャンGP(8%)6月にバクー市街地サーキットで行われたレースでは、ランス・ストロール(アストンマーティン)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がピレリのタイヤのパンクに見舞われて高速でクラッシュ。当時フェルスタッペンはレースをリードしており、タイトル争いに大きな打撃を受けた。だが、ライバルのルイス・ハミルトンはレースのリスタート時にブレーキ設定を誤って変更し、ターン1で直進。ハミルトンもノーポイントでレースを終えた。結果、レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスがリードを継承し、移籍後初勝利を挙げた。3位:F1フラジルGP(10%)ルイス・ハミルトンの“ロケットエンジン”は、インテルラゴスでの彼の壮大なパフォーマンスへと駆り立てた。リアウイングのDRSが車両規定違反となって予選失格となったハミルトンは、スプリント予選で最後尾から5番手まで順位を上げる。エンジン交換による5グリッド降格で10番グリッドから決勝をスタートしたハミルトンは、マックス・フェルスタッペンに10秒以上の差をつけて優勝。トレードマークであるリカバリードライブをみせた。2位:F1アブダビGP(16%)タイトル候補のマックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンは、1974年以来47年ぶりとなる同ポイントでシーズン最終戦を迎えた。フェルスタッペンはポールポジションを獲得したが、ハミルトンがスタートでリードを奪ってレースの大半をリード。フェルスタッペンのチームメイトであるセルジオ・ペレスの猛烈なディフェンスでさえフェルスタッペンを戦場に戻すことはできず、ハミルトンはレースを快適にコントロールした。しかし、レース囚虜間際のセーフティカーがすべてが変えた。フェルスタッペンはピットインし、新品のソフトで2番手で復帰。最終ラップをハミルトンを抜いて、キャリア初のF1ワールドチャンピオンを獲得した。1位:F1イタリアGP(19%)モンツァでのF1イタリアGPは、スプリント予選フォーマットの2回目のトライアルの舞台であり、週末は最終的に「マクラーレンショー」になった。2番グリッドからスタートしたダニエル・リカルドは、スタートでトップに立つと、序盤にマックス・フェルスタッペンを抑え込む。そして、25周目にこの日一番の大波乱が訪れる。ピットアウトしてきたルイス・ハミルトン(メルセデス)と1周前にタイヤ交換を終えていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がサイド・バイ・サイドで1コーナーに突入。イン側のフェルスタッペンとアウト側のハミルトンが接触し、フェルスタッペンがハミルトンのマシンに乗り上げる形でストップ。タイトルを争う二人が姿を消すことになった。リカルドはマクラーレンでのキャリアの初勝利。チームメイトのランド・ノリスが2位に続き、マクラーレンにとって2010年のF1カナダ以来の1-2フィニッシュとなった。