2020年のF1世界選手権 第8戦 F1イタリアGPのフリー走行3回目が9月5日(土)にモンツァ・サーキットで行われ、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がトップタイムを記録した。土曜日も天候は晴れ。気温26℃、路面温度38℃のドライコンディションで60分のFP3セッションはスタート。6台のマシンがインスタレーションラップを終えた後はしばらく沈黙。15分を過ぎたあたりでルイス・ハミルトンがマシンに乗り込み。カルロス・サインツが初めてタイムを記録した。
タイヤは、C2(ソフト)、C3(ミディアム)、C4(ハード)が配分されるが、1ストップが主流になると考えられている。各マシンが予選を見据えつつも、決勝での戦略を考慮に入れてショートランとロングランでのマシンの最終仕上げを進めていく。この時点でマックス・フェルスタッペンが1分20秒456でタイムシートのトップに立つ。前年の予選Q3では全ドライバーがスリップストリームを狙ってスロー走行。1台しかタイムを計測することができなかったという事態となった。そのため、今年は安全性の観点からアウトラップを1分43秒以内で走行することがガイドラインとして指定されている。各チームはそれを念頭に置いてチャージラップやスローダウンラップでのタイヤの冷え具合などを確認していく。残り20分を過ぎてメルセデスの2台がソフトタイヤで予選にむけたアタックを開始。その後、他チームのマシンもソフトタイヤで最終仕上げを開始する。続いてフェラーリもコースに出る。だが、残り10分でダニエル・リカルド(ルノーF1)がコース脇でストップ。このストップでセッションは赤旗中断となる。リカルドはすでに3基目のエンジンを投入しており、新品エンジンが必要な場合はグリッド降格ペナルティを受けることになる。残り3分で赤旗が解除。リカルドとランド・ノリス(マクラーレン)以外がコースインし、コース上は大渋滞となる。カルロス・サインツ(マクラーレン)、セルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)、ダニール・クビアト(アルファタウリ)、ライコネン(アルファロメオ)以外はそれまでのタイムを更新することなく、セッションを終えることになった。フリー走行3回目のトップタイムを記録したのはメルセデスのバルテリ・ボッタスで1分20秒089。チームメイトのルイス・ハミルトンは5番手。このタイムは赤旗前に記録されたものだ。2番手にはカルロス・サインツが0.229秒差で続いた。上位勢で赤旗後にタイムを更新したのはサインツだけとなった。3番手にはチームメイトのランド・ノリス、4番手にはダニエル・リカルドが続いた。ホンダF1エンジン勢は、レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンが6番手、アレクサンダー・アルボンが7番手。アルファタウリ・ホンダはピエール・ガスリーが12番手、ダニール・クビアトが14番手でセッションを終えた。全体的に終了間際の赤旗によって消化不良のセッションとなった。F1イタリアGPの予選はこの後22時)(現地時間13時)から行われる。2020年 第8戦 F1イタリアGP フリー走行3回目 結果・タイム 順位NoドライバーチームベストタイムGAP周回 177バルテリ・ボッタスメルセデス1分20秒089 14 255カルロス・サインツマクラーレン1分20秒3180.22914 34ランド・ノリスマクラーレン1分20秒4120.32315 43ダニエル・リカルドルノー1分20秒4190.3309 544ルイス・ハミルトンメルセデス1分20秒4390.35011 633マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ1分20秒4560.36715 723アレクサンダー・アルボンレッドブル・ホンダ1分20秒5630.47415 831エステバン・オコンルノー1分20秒6930.60413 918ランス・ストロールレーシングポイント1分20秒8040.71514 1011セルジオ・ペレスレーシングポイント1分20秒8970.80813 1116シャルル・ルクレールフェラーリ1分20秒9170.82811 1210ピエール・ガスリーアルファタウリ・ホンダ1分20秒9360.84713 1326ダニール・クビアトアルファタウリ・ホンダ1分20秒9530.86414 148ロマン・グロージャンハース1分21秒2051.11613 155セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分21秒2631.17413 1620ケビン・マグヌッセンハース1分21秒4361.34715 177キミ・ライコネンアルファロメオ1分21秒4591.37015 1863ジョジ・ラッセルウィリアムズ1分21秒6771.58816 196ニコラス・ラティフィウィリアムズ1分21秒7641.67515 2099アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ1分22秒0902.00115
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