2020年のF1世界選手権 第5戦 70周年記念GPのフリー走行1回目が8月7日(金)にシルバーストン・サーキットで行われ、全車がソフトタイヤで走行。バルテリ・ボッタス(メルセデス)がトップタイムを記録した。グランプリは“その国(地域)で最高峰のレース”を表す言葉であり、原則として同じ名前を使いまわすことができない。2週連続開催となるシルバーストンでの2戦目には『70周年記念GP』という名前がつけられた。
先週のF1イギリスGPでは、メルセデスF1の2台が他を寄せ付けない速さを見せたものの、レース終了間際に2台揃って左フロントタイヤがパンクするというアクシデントが発生。今週末は気温がさらに高くなる予報とともに、タイヤが1段階柔らかいコンパウンドとなることで戦略に違いが出てくることが予想される。金曜日のシルバーストンは晴れ。気温26度、路面温度34.7度のドライコンディションで90分のFP1セッションはスタート。70周年記念GPでは、7日間の隔離期間を終えたセルジオ・ペレスが新型コロナウイルスのPCR検査で再び陽性反応が出たことで、先週末も代役を務めたニコ・ヒュルケンベルグが再びレーシング・ポイントF1のステアリングを握る。また、FP1セッションではロバート・クビサがアントニオ・ジョビナッツィに代わって走行を担当する。先週のグランプリ週末からのデータがあることで、各チームは比較的穏やかに作業を進める。前半は全ドライバーが今週シルバーストンで初めて使うことになるソフトタイヤで走行。ピレリは先週末のタイヤバースト問題に対処するために内圧をフロント25:リア21からフロント27:リア22に上げている。前半はバルテリ・ボッタス(メルセデス)が1分26秒166でトップに立ち、チームメイトのルイス・ハミルトンが0.138秒差で続く。まだポールタイムからは2秒遅い。3番手のシャルル・ルクレールとの差は1.378秒と先週と同じような展開となっている。残り30分を切ったところでまだタイムを出していなかったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が走行を開始。トップから0.727秒差の3番手タイムを記録する。最終的に全ドライバーがソフトタイヤのみを使用してセッションは終了。終盤に大きなタイムの更新はなく、バルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンのメルセデス勢が順当に1-2体制でスタート。3番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は0.727秒差。アレクサンダー・アルボンはフェルスタッペンから0.387秒差の6番手につけた。4番手はレーシング・ポイントF1から代役参戦のニコ・ヒュルケンベルグ。マックス・フェルスタッペンから0.049秒差と先週の経験を経て大きくタイムアップ。今週末の台風の目になる可能性がある。アルファタウリ・ホンダは、ダニール・クビアトが9番手、ピエール・ガスリーが11番手。ルノーとマクラーレンの2台を上回った。F1 70周年記念GP フリー走行2回目は、この後23時(現地時間15時)から行われる。2020年 第5戦 70周年記念GP フリー走行1回目 結果 順位NoドライバーチームベストタイムGAP周回177バルテリ・ボッタスメルセデス1分26秒166 21244ルイス・ハミルトンメルセデス1分26秒3040.13823333マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ1分26秒8930.72724427ニコ・ヒュルケンベルグレーシングポイント1分26秒9420.77625516シャルル・ルクレールフェラーリ1分27秒0620.89620623アレクサンダー・アルボンレッドブル・ホンダ1分27秒2801.1142275セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分27秒4981.33221818ランス・ストロールレーシングポイント1分27秒5391.37326926ダニール・クビアトアルファタウリ・ホンダ1分27秒6531.487271031エステバン・オコンルノー1分27秒7011.535231110ピエール・ガスリーアルファタウリ・ホンダ1分27秒7071.54123124ランド・ノリスマクラーレン1分27秒8461.68026138ロマン・グロージャンハース1分27秒9081.742261455カルロス・サインツマクラーレン1分28秒1381.972281563ジョージ・ラッセルウィリアムズ1分28秒1702.00424166ニコラス・ラティフィウィリアムズ1分28秒2262.06024173ダニエル・リカルドルノー1分28秒5112.34523187キミ・ライコネンアルファロメオ1分28秒6552.489241988ロバート・クビサアルファロメオ1分28秒9602.793222020ケビン・マグヌッセンハース1分29秒3193.15317
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