2018年のF1世界選手権 第17戦 日本GPの予選が10月6日(土)に鈴鹿サーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールポジションを獲得。2番手にもバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスがフロントローを独占した。ホンダの“スペック3”エンジンで挑んだトロロッソ・ホンダは、2台揃ってQ3に進出。ブレンドン・ハートレーが6番手、ピエール・ガスリーが7番手で予選を終えた。
鈴鹿サーキットにおける30回目の記念大会となる今年の日本GPではホンダがタイトルスポンサーを務め「2018 FIA F1世界選手権シリーズ 第17戦 Honda日本グランプリレース」の名称で開催されている。大きな8の字を描いたような鈴鹿サーキットは、世界でも珍しい立体交差が特徴。低・中・高速とバラエティーに富んだチャレンジングなコーナーがレイアウトされ、高度なドライビングテクニックが求められる。左右のカーブがほとんど同じ数だけレイアウトされ、高速かつテクニカルなコースとして名高い鈴鹿サーキットは、ドライバーにもファンにも人気がある。ピレリは、鈴鹿サーキットにミディアム(白)、ソフト(黄)、スーパーソフト(赤)という3種類のコンパウンドを選択。レースではミディムとソフトのいずれか1セットを使用されなければならない。また、スーパーソフトは予選Q3で使用しなければならない。正午から行われたフリー走行3回目は、序盤に雨に見舞われ、強風が吹く中で行われ、各チームが最終調整をあまりできないままで予選を迎えた。また終了間際にはニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)が大クラッシュ。幸いにもギアボックスなどは無事でQ1までに修復が間に合っている。また、エンジンに不調を訴えていたピエール・ガスリーも問題なくセッションに参加している。雨も心配されたが、天候は曇り。気温26.4℃、路面温度28℃のドライコンディションでセッションはスタート。Q1ではセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がヘアピンでスピン。続いて、マーカス・エリクソン(ザウバー)がクラッシュして赤旗中断となるなど、波乱の幕開けとなった。Q3後半には雨脚が強まった。ポールポジションを獲得したのはメルセデスのルイス・ハミルトン、鈴鹿では2年連続、今シーズン8回目、通算80回目のポールポジションを獲得した。2番手にもバルテリ・ボッタスが続いて、メルセデスがフロントローを獲得。メルセデスのフロントロー独占は今季6度目。3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、4番手にはキミ・ライコネン(フェラーリ)が続いた。フェラーリは、Q3序盤のドライの状態でインターミディエイトで出ていくという失敗を犯し、後半に雨が強まったことでアタックできず、セバスチャン・ベッテルが9番手で予選を終えた。トロロッソ・ホンダは2台揃ってQ3進出を果たし、ブレンドン・ハートレーが6番手、ピエール・ガスリーが7番手。鈴鹿で2台揃ってQ3に進出するのは、2015年にホンダがF1復帰して以来初めてとなる。F1日本GP決勝は、10月7日(日)の14時10分から行われる。2018年 第17戦 F1日本GP 予選 結果順位NoドライバーチームQ1Q2Q3144ルイス・ハミルトンメルセデス1分28秒7021分28秒0171分27秒760277バルテリ・ボッタスメルセデス1分29秒2971分27秒9871分28秒059333マックス・フェルスタッペンレッドブル1分29秒4801分28秒8491分29秒05747キミ・ライコネンフェラーリ1分29秒6311分28秒5951分29秒52158ロマン・グロージャンハース1分29秒7241分29秒6781分29秒761628ブレンドン・ハートレートロロッソ・ホンダ1分30秒2481分29秒8481分30秒023710ピエール・ガスリートロロッソ・ホンダ1分30秒1371分29秒8101分30秒093831エステバン・オコンフォース・インディア1分29秒8991分29秒5381分30秒12695セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分29秒0491分28秒2791分32秒1921011セルジオ・ペレスフォース・インディア1分30秒2471分29秒5671分37秒2291116シャルル・ルクレールザウバー1分29秒7061分29秒864 1220ケビン・マグヌッセンハース1分30秒2191分30秒226 1355カルロス・サインツルノー1分30秒2361分30秒490 1418ランス・ストロールウィリアムズ1分30秒3171分30秒714 153ダニエル・リカルドレッドブル1分29秒806  1627ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分30秒361  1735セルゲイ・シロトキンウィリアムズ1分30秒372  1814フェルナンド・アロンソマクラーレン1分30秒573  192ストフェル・バンドーンマクラーレン1分31秒041  209マーカス・エリクソンザウバー1分31秒213  【Q1】18分間のQ1。まずはマクラーレンのストフェル・バンドーンがソフトタイヤでコースイン。今回マクラーレンはスーパーソフトを4セットしか持ち込んでいない。それ以外のドライバーは全員がウルトラソフトを装着して走行を開始した。トップで通過したのはルイス・ハミルトン。タイムは1分28秒702。2番手にはセバスチャン・ベッテルが0.347秒差で続いた。Q1でノックアウトとなったのは、ニコ・ヒュルケンベルグ、セルゲイ・シロトキン、マクラーレンの2台、そして、クラッシュしたマーカス・エリクソンとなった。【Q2】15分間のQ2。メルセデスの2台、ハースの2台がソフトタイヤでアタックを開始。ダニエル・リカルドがエンジンの不調を訴えてタイムを出さずにガレージに戻り、タイムを出さぬままセッションを諦めることになった。また、Q2終了間際には雨が降り、ノックアウトゾーンにいるドライバーは最後のアタックでタイムを更新することができなかった。トップで通過したのはバルテリ・ボッタスでタイムは1分27秒987。Q2でノックアウトとなったのは、シャルル・ルクレール、ケビン・マグヌッセン、カルロス・サインツ、ランス・ストロール、ダニエル・リカルドの5台。【Q3】12分間のQ3。フェラーリの2台はインターミディエイトでコースイン。しかし、路面はドライ。だが、ドライに交換してすぐに雨が降り始める悪循環に陥る。結局、雨脚は強まって2回目のアタックはできないコンディション。ルイス・ハミルトンが今季8度目のポールポジションを獲得した。
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