2018年のF1世界選手権 第4戦 アゼルバイジャンGPの予選が28日(土)にバクー市街地コースで行われ、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が3戦連続となるポールポジションを獲得。トロロッソ・ホンダは2台揃ってQ1で敗退した。第4戦の舞台はアゼルバイジャンの首都バクー。2016年にF1ヨーロッパGPとして初開催され、今年で3回目を迎えるグランプリ。今年は第8戦として開催された昨年よりも2ヵ月早くに開催される。
全長6000m、20のコーナーを備えたストリートサーキットのバクー市街地コースは、ベルギーのスパ・フランコルシャンに次いで2番目に長いコース。超ロングストレートはカレンダー中でも一番の最高速を叩き出し、その一方で精密なコントロールを必要とするタイトコーナーも出現。効率よくエネルギーを活用することが重要となる。ピレリは、昨年よりも1段階柔らかいソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトというタイヤを選択している。現地時間17時の気温は22℃、路面温度は26.5℃。風速は5.5km/hと風の強いコンディションのなかで予選は開始した。ポールポジションを獲得したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。ベッテルは今シーズン3戦連続のポールポジション獲得。通算53回目。2番手には0.179秒差でルイス・ハミルトン、3番手には0.339秒差でバルテリ・ボッタスとメルセデス勢、4番手にはダニエル・リカルド、5番手はマックス・フェルスタッペンとレッドブル勢が続いた。以下、フォース・インディア、ルノーの2台が続いた。9番手のニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)は5グリッド降格が決定している。トロロッソ・ホンダは揃ってQ1で敗退。ピエール・ガスリーが17番手、ブレンドン・ハートレーが19番手。パンクしたハートレーにガスリーがあわや接触という場面を迎えるなど、チームのコミュニケーション力の脆さもみられた。F1アゼルバイジャンGPの決勝は、29日(日)の21時10分(現地時間16時10分)から行われる。2018年 第4戦 F1アゼルバイジャンGP 予選 結果順位NoドライバーチームQ1Q2Q315セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分42秒7621分43秒0151分41秒498244ルイス・ハミルトンメルセデス1分42秒6931分42秒6761分41秒677377バルテリ・ボッタスメルセデス1分43秒3551分42秒6791分41秒83743ダニエル・リカルドレッドブル1分42秒8571分43秒4421分41秒911533マックス・フェルスタッペンレッドブル1分42秒6421分42秒9011分41秒99446キミ・ライコネンフェラーリ1分42秒5381分42秒5101分42秒490731エステバン・オコンフォース・インディア1分43秒0211分42秒9671分42秒523811セルジオ・ペレスフォース・インディア1分43秒9921分43秒3661分42秒547927ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分43秒7461分43秒2321分43秒0661055カルロス・サインツルノー1分43秒4261分43秒4641分43秒3511118ランス・ストロールウィリアムズ1分44秒3591分43秒55 1235セルゲイ・シロトキンウィリアムズ1分44秒2611分43秒886 1314フェルナンド・アロンソマクラーレン1分44秒0101分44秒019 1416シャルル・ルクレールザウバー1分43秒7521分44秒074 1520ケビン・マグヌッセンハース1分43秒741分44秒759 162ストフェル・バンドーンマクラーレン1分44秒489  1710ピエール・ガスリートロロッソ・ホンダ1分44秒496  189マーカス・エリクソンザウバー1分45秒541  1928ブレンドン・ハートレートロロッソ・ホンダ1分57秒354  208ロマン・グロージャンハースNo Time  【Q1】18分間のQ1セッション。全ドライバーがウルトラソフトでアタックを開始。序盤ロマン・グロージャン(ハース)がギアボックストラブルによってエスケープゾーンでストップ。タイムを出すことができずに終了。セクター1でイエローフラッグが振られる。セッション終盤、ブレンドン・ハートレーがパンクでスローダウン。そこにブラインド気味のコーナーを立ち上がってきたアタック中のピエール・ガスリーが近づいてあわや接触。エスケープに逃れることを余儀なくされ、タイムをまとめることができなかった。Q1のトップはフェラーリのキミ・ライコネン。2番手には0.104秒差でマックス・フェルスタッペン、3番手には0.155秒差でルイス・ハミルトン、以下、セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルドが順当に上位争いを演じる展開。シャルル・ルクレールが11番手でQ1突破。また、セルゲイ・シロトキンが初のQ2進出を果たした。トロロッソ・ホンダの2台、ストフェル・バンドーン、マーカス・エリクソン、ロマン・グロージャンが敗退。【Q2】15分間のQ2セッション。フェラーリ、メルセデス、レッドブルの6名はスーパーソフトでアタックを試みる。序盤にQ1でトップタイムを記録していたキミ・ライコネンがターン16でエスケープへ逃れる。さらに車検にも指定されて、残り5分でまだノータイムの状態となり、ウルトラソフトでのアタックを余儀なくされる。トップ通過はフェラーリのキミ・ライコネン。2番手にバルテリ・ボッタス、3番手にはバルテリ・ボッタスとメルセデス勢、4番手にはマックス・フェルスタッペン、5番手にはエステバン・オコンが続いた。Q2敗退はウィリアムズの2台、フェルナンド・アロンソ、シャルル・ルクレール、ケビン・マグヌッセン。開幕から苦戦を強いられているウィリアムズだが6列目グリッドを確保した。【Q3】フェラーリ、メルセデス、レッドブル、ルノー、フォース・インディアの5チームで争われた最終セッション。全車が1回目のアタックを終了した時点でセバスチャン・ベッテルが1分41秒498でトップに立ち、0.342秒差でルイス・ハミルトンが続く。2回目のアタックでは、メルセデス勢、レッドブル勢共にセバスチャン・ベッテルの1回目のタイムを上回ることができず、ベッテルのポールが確定。キミ・ライコネンは最終セクターまでトップタイムを記録していたが、ミスによって6番手に沈んだ。
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