2017年のF1世界選手権 第15戦 マレーシアグランプリの決勝が1日(日)にセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季初優勝を上げた。1999年から開催されてきたF1マレーシアGPだが、今年が最後の開催となる。ヘルマン・ティルケがはじめて手がけた5.543kmのセパン・インターナショナル・サーキットはドライバーにとって世界で最も刺激的なサーキットの一つとして認識されている。
決勝の2時間雨には強い雨が降ったがその天候は回復。スタート時刻の現地時間16時には太陽も出て路面は乾き、気温は30℃、路面温度は41℃。だが、湿度は76%とかなり高いコンディションとなった。スタート前のレコノサンスラップでいきなり波乱。2番グリッドのキミ・ライコネン(フェラーリ)のパワーユニットにトラブルが発生。前日にチームメイトのセバスチャン・ベッテルに似たパワーがかからない症状。フェラーリはグリッド上で修復を試みたが、最終的にガレージにマシンを戻すことを決断。キミ・ライコネンはスタートを切ることができず、リタイアすることになった。最後のF1マレーシアGPのウィナーとなったのはレッドブルのマックス・フェルスタッペン。3番グリッドからスタートしたフェルスタッペンはオープンニングラップを2番手で抜け、4周目にルイス・ハミルトン(メルセデス)を抜いてトップに浮上。ハミルトンを引き離した後はレースをコントロールし、トップでチェッカー。前日に20歳の誕生日を迎えたばかりのマックス・フェルスタッペンが、今季初勝利、自身2勝目を挙げた。2位はルイス・ハミルトン(メルセデス)、3位にはダニエル・リカルド(レッドブル)が続いた。そして、4位には最後尾グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が続いた。ランキングトップのルイス・ハミルトンとの差は34ポイントに広がったものの、最後尾スタートいう状況でダメージをわずか6ポイントに抑えたのは見事だ。マクラーレン・ホンダは、ストフェル・バンドーンが7位入賞。フェルナンド・アロンソは11位でレースを完走した。トロ・ロッソからF1デビューを飾ったピエール・ガスリーは14位でレースを完走した。次戦はF1日本GP。次週10月6日(金)~8日(日)に鈴鹿サーキットで開催される。2017 第15戦 F1マレーシアGP 決勝 結果順位Noドライバーチーム133マックス・フェルスタッペンレッドブル244ルイス・ハミルトンメルセデス33ダニエル・リカルドレッドブル45セバスチャン・ベッテルフェラーリ577バルテリ・ボッタスメルセデス611セルジオ・ペレスフォース・インディア72ストフェル・バンドーンマクラーレン・ホンダ818ランス・ストロールウィリアムズ919フェリペ・マッサウィリアムズ1031エステバン・オコンフォース・インディア1114フェルナンド・アロンソマクラーレン・ホンダ1220ケビン・マグヌッセンハース138ロマン・グロージャンハース1410ピエール・ガスリートロ・ロッソ1546ジョリオン・パーマールノー1627ニコ・ヒュルケンベルグルノー1794パスカル・ウェーレインザウバー189マーカス・エリクソンザウバー 55カルロス・サインツトロ・ロッソ 7キミ・ライコネンフェラーリ関連:【動画】 F1マレーシアGP 決勝 ダイジェスト【F1マレーシアグランプリ レース展開】ホールショットを奪ったのはルイス・ハミルトン。2番手にマックス・フェルスタッペン、3番手にはバルテリ・ボッタスが浮上。4番手はダニエル・リカルド、ストフェル・バンドーンも5番手まで順位を上げてオープニングラップを終える。最後尾グリッドから新品のソフトタイヤでスタートしたセバスチャン・ベッテルは2周目までに12番手まで順位を上げる。4周目、マックス・フェルスタッペンがルイス・ハミルトンをかわしてトップに浮上。9周目、ダニエル・リカルドがバルテリ・ボッタスを抜いて3位に浮上。セバスチャン・ベッテルは9番手まで順位をあげ、13周目には前のドライバーのピットストップもあり、7番手まで順位を上げた。14周目、6番手を走行していたストフェル・バンドーンがピットイン。11番手でコースに復帰する。これでベッテルは6番手に浮上する。21周目、セバスチャン・ベッテルはコース上でセルジオ・ペレスを抜いて5番手まで順位をあげる。26周目、エステバン・オコンとカルロス・サインツが接触。オコンはスピンを喫して順位を落とす。27周目、2番手を走行していたルイス・ハミルトンがピットイン。3番手でコースに復帰する。また、7番手を走行していたフェルナンド・アロンソがピットインして15番手でコース復帰。翌周にはトップのマックス・フェルスタッペンがピットインして、2番手でコースに復帰する。また、5番手を走行していたセバスチャン・ベッテルがピットインして6番手で復帰した。29周目にはバルテリ・ボッタスがピットイン。ベッテルの後ろの6番手でコースに復帰する。30周目にはダニエル・リカルドがピットイン。3番手でコースに復帰した。カルロス・サインツがエンジントラブルでリタイアする。31周目には上位勢で最後となるセルジオ・ペレスがピットイン。これでセバスチャン・ベッテルは4番手となった。その後はフェルスタッペン、ハミルトン、リカルド、ベッテル、ボッタスの順でレースは展開。タイヤ戦略が異なるベッテルがレース中のコースレコードを更新し、ファステストを連発しながらダニエル・リカルドを追いかけるが、後半にスーパーソフトのベッテルはタイヤがきつくなり、徐々に離されていく。優勝はマックス・フェルスタッペン、2位にルイス・ハミルトン、3位にダニエル・リカルドが続き、表彰台を獲得した。以下、セバスチャン・ベッテル、バルテリ・ボッタス、セルジオ・ペレス、ストフェル・バンドーン、ランス・ストロール、フェリペ・マッサ、エステバン・オコンまでがポイントを獲得した。チェッカー後、セバスチャン・ベッテルがランス・ストロールと接触し、左リアを大破。パスカル・ウェーレインの“タクシー”でピットにも戻った。
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