元ルノーF1のチーム代表シリル・アビテブールが、アルピーヌのF1エンジンを組み立てるメカクロームのアドバイザーに就任したことが明らかになった。シリル・アビテブールは、大学卒業後にルノーに入社。2007年からF1チームで働き始め、2020年にエグゼクティブディレクターに昇進。2012年にはケータハムF1チームに入社し、2014年に撤退するまでチームプリンシパルを務めた。
その後、マネージングディレクターとしてルノーF1チームに戻り、2016年にルノーがワークスチームとしてF1復帰した際にチーム代表に就任した。シリル・アビテブールは、2021年にチームがブランド変更してアルピーヌになった際も、そのポジションに留まって、同社の上級職に昇進すると考えられていたが、シーズン開幕前にチームを離れて多くの人を驚かせた。それ以来、シリル・アビテブールの離脱についての説明はなく、ルノーのCEOを務めるルカ・デメオは「少し複雑だった」と語っていた。いずれにしろ、少なくとも今、シリル・アビテブールは新しい仕事を見つけた。メカクロームは、F1で使用されるルノーのF1エンジンの組み立てで最も良く知られるフランスのエンジニアリング会社であり、現在、彼は同社のアドバイザーとして、以前から知っているであろう多くの人々と働いている。マクラーレンがメルセデスのF1エンジンに切り替えることを決定したことで、アルピーヌは当面の間、ルノーのF1エンジンを使用する唯一のチームであるため、両社の協力はこれまで以上に緊密になる可能性がある。シリル・アビテブールの仕事は、モータースポーツの世界における中期的な発展に関してメカクロームにアドバイスを提供することとなる。「シリルがこの活動においてグループのチームにサポートと専門知識を提供できることを誇りに思う」とメカクロームのCEOを務めるクリスチャン・コルニールは述べた。「1983年以来、モータースポーツ、F1、F2、F3、エンデュランス、ラリーの最大のカテゴリーで一流ブランドをサポートしてきた。メカクローム・グループは、このセクターのトレンドと機会を理解し、それらをグループの目的と他の事業で行われている変革と一致させる必要がある」最近、アルピーヌとメカクロームは、少なくともあと4年間はパートナーシップを継続することに同意しており、シリル・アビテブールは彼の新しい仕事の期間中、ある程度の能力でF1の世界に関与することになる。
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