ルノーF1のスポーティングディレクターを務めるアラン・パーメインは、今シーズンが普通に開幕し、事前にR.S.20でレースをすることができていれば、ダニエル・リカルドは将来について別の決断を下したかもしれないと考えている。新型コロナウイルスが世界的に大流行したことで、2020年のF1世界選手権の開幕は7月まで延期された。その間にダニエル・リカルドは2021年にマクラーレンF1に移籍するという決断を下した。
2020年の14戦を終え、ダニエル・リカルドはニュルブルクリンクとイモラで表彰台を獲得。ドライバーズ選手権でランキング4位のセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)から4ポイント差の6位につけている。ルノーF1は、コンストラクターズ選手権の3位争いで、レーシング・ポイントから18ポイント差、マクラーレンから13ポイント差の5位に位置している。2021年にアルピーヌF1へと名前を変えるルノーは、ダニエル・リカルドの後任として2回のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソを起用することを決定した。アラン・パーメインは、今年ダニエル・リカルドがルノーと“通常”のシーズンを過ごしていたら、チームとの契約を延長した可能性があると考えている。「彼がルノーの状態が改善されていることに驚いているのは確かだ。毎週、私は彼に『気が変わるのに遅すぎると言うことはない』と話している」とアラン・パーメインは Beyond the Grid で語った。「本当にそう言っている。もちろん、冗談であるがね。そして、もちろん、彼の心を変えることができないことも知っている。当然、彼は新しいチームに敬意を持っているので検討するそぶりも見せないがね」「今年がノーマルなシーズンだったら、実際にステアリングを握る前に人々がチームの移籍について考えたかどうかは誰にも分からない。我々が今いるポジションについても誰も分からないしね」「それがなければ、フェルナンドは戻ってこなかっただろう。つまり、1つのドアが閉じ、別のドアがチームのために開いたということだ」2012年にロータスの名前で戦って以来、チームのスポーティングディレクターを務めているアラン・パーメインは、ダニエル・リカルドを失うことは“悲しい”ことだと認める。「彼はマシンの内外でとてもクールだ」とアラン・マーメインはダニエル・リカルドについて語った。「両方に当てはまる人々に出会うことはあまり多くない。彼はエンジニアリングと彼のメカニックたちという点で周りに非常に強力なチームを構築するために素晴らしい仕事をしてきた」「新型コロナウイルスが発生する前、彼がファクトリーに来て、チーム全体がレースショップに集まったとき、みんなからの彼への愛があったと言うことができる」「ニコ(ヒュルケンベルグ)はしばらくチームにいてとても愛されていた。ダニエルはやって来て、ガレージで人々と遊んでいた」「ニコは『なぜ彼はそうんなことをしているんだ? この男は何をしているんだ?』と思ったに違いない。リカルドはそういうことを楽しんでいた。それは強力なチームを構築する」アラン・パーメインは、ダニエル・リカルドがF1グリッドのF1ワールドチャンピオンに挑戦できる4人のドライバーのひとりだと評価している。「現在のグリッドにはそれができる人は多くはない。私は他のすべての人も同じように見えていることを話しているだけだ」とアラン・パーメインは語る。「まぁ、ダニエルについて少しひいき目に見ているのは確かだが、彼がいて、ルイス(ハミルトン)、シャルル(ルクレール)、そしてマックス(フェルスタッペン)がいる。この4人は異なるレベルだ」「エステバン(オコン)を軽視しているわけではないが、0.05~0.1秒遅れており、我々がいる位置では、それは大きな差になり得る。彼はそのギャップを埋めるために一生懸命努力しているし、可能な限りダニエルから学んでいる」
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