元ルノーF1のチーム代表であるフラビオ・ブリアトーレが、新型コロナウイルスに感染してイタリアの病院に搬送された。イタリアの複数の報道によると、フラビオ・ブリアトーレ(70歳)は、新型コロナウイルスによって引き起こされた合併症による、月曜日にミラノのサンラッファエーレ病院に移送された。
フラビオ・ブリアトーレの容態に関する公式の声明は出ていないが、L'Espresso は集中治療を受けていないものの、彼の容態は“深刻”だと述べている。フラビオ・ブリアトーレは、イタリア・ポルトチェルボにある富裕層向けのナイトクラブで新型コロナウイルスのクラスターが発生したことで閉鎖を巡って論争になっていた。ナイトクラブの約60人のスタッフが新型コロナウイルスで陽性反応が出ていたが、最近、フラビオ・ブリアトーレは、イタリア・セリエAのボローニャFCの監督を務めるシニシャ・ミハイロヴィチを含めるVIPとサッカーのフレンドリーマッチを開催して論争となっていた。イタリア当局は、新型コロナウイルスのクラスターが発生したナイトクラブの閉鎖を強く要求していたが、フラビオ・ブリアトーレはそのような行動に対して怒りを表明していた。フラビオ・ブリアトーレは「人生で何もしたことがない人々によって虐殺された経済を目にして、私の心は泣き叫んでいる」とFacebookに投稿していた。フラビオ・ブリアトーレは、ミハエル・シューマッハとフェルナンド・アロンソが最初のタイトルを獲得したF1チームの代表として最もよく知られている。フラビオ・ブリアトーレは、1994年と1995年にベネトンでミハエル・シューマッハ、2005年と2006年にルノーF1でフェルナンド・アロンソをF1ワールドチャンピオンに導いた。だが、ルノーF1のチーム代表を務めていた2008年のF1シンガポールGPでネルソン・ピケを故意にクラッシュさせてフェルナンド・アロンソをレースに勝たせた“クラッシュゲート”事件で有罪判決を受け、F1の表舞台から姿を消した。その後、フラビオ・ブリアトーレは、その問題を法廷に持ち込んで無罪判決を勝ち取ったが、それ以降、F1への役割について復帰する意向はないとしていた。F1を去って以降、フラビオ・ブリアトーレは、富裕層向けのクラブやレストランのブランド構築に専念している。