ルノーF1のチーム代表シリル・アビテブールは、2020年にF1エンジンをアップグレードすることをないとし、その理由としてコスト削減を挙げた。新型コロナウイルス危機によってF1は様々なコスト削減策を導入しており、その中にはF1エンジンを含めたマシンの様々なパーツの開発凍結が含まれている。
そのため、ホンダとメルセデスは、新シーズンの再開時のF1エンジンが当初オーストラリアで使用する予定だったスペックよりも優れていることを確実にするために、オーストリアの最初のレース前にパワーユニットの作業を行うことを選択した。しかし、ルノーF1はそのような措置は取っておらず、2020年型F1パワーユニット『E-Tech 20』は来シーズンまでアップデートされない。シリル・アビテブールは、この決断の背景には経済的な要因があると述べた。「非常に深刻な危機に対処するためにいくつかのトレードオフと犠牲がある」とシリル・アビテブールはに語った。「我々は賞金の大幅な削減について話し合っている。また、非常に忠実であるスポンサーと話し合っているが、それらすべてが独自のビジネスで課題に直面している」「我々はいくつかの決定をしなければならなかった。それらの決定の1つは、エンジンの開発を一時停止し、後で議論する機会がある次のステップに焦点を当てることだ。つまり、今年はエンジンのアップグレードはないことになる」昨年、ルノーF1チームは、エンジンカスタマーであるマクラーレンに破りてコンストラクターズ選手権を5位で終える失望のシーズンとなった。レッドブルは、2019年からホンダにF1エンジンを切り替えており、多くの人がルノーのF1エンジンはライバルに劣っていると考えている。しかし、シリル・アビテブールは、ルノーF1としてエンジンは最も満足している分野のひとつだと主張する。「エンジンは良い進歩を果たしていると思う。よく認識され、受け入れられていると思う」とシリル・アビテブールは付け加えた。「我々は今、マシンに焦点を合わせる必要がある。それは、将来の経済的なトレードオフの観点から下した決断とともに現在行っていることの一部でもある」「プレッシャーを感じているが、同様に、今年とその後に続くシーズンについて自信も感じている」
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