ルノーF1チームのドライバー陣は、最近R.S.19に投入されたアップグレードパッケージは期待していたような効果は発揮しなかったと口を揃える。ルノーは、ホームレースとなったF1フランスGPで“大幅”なアップグレードを約束し、新しいフロントエンド、フロアなど多数のパーツを投入した。
だが、レースペースは悪くないものの、予選ではルノーのカスタマーであるマクラーレンに負けている状況となっている。ダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグは、オーストリアGPで特に困難な週末を迎え、マシンの“根本的”な問題を疑っており、二人ともアップグレードが期待通りの効果をもたらさなかったと認める。オーストリアの状態はアップグレードパッケージにリンクされているかどうかと質問されたダニエル・リカルドは「フランスに投入したものが僕たちを傷つけているという懸念はないと感じている」とコメント。「ラップタイムに反映されるという点でそれらのアップグレードにもう少しを期待したけど、実際にそれは示されていないと言える」「風洞と空力との相関関係になるかありそうだし、あまり一致していないので様子をみている。いくつか質問をしているし、戻ってくるものを見てみたい」「フラストレーションを感じているし、久しぶりQ3に進出できなかったので厳しい状況だ」「正気を失って『何が起こっているんだ』と騒ぎたくはない。僕たちは建設的だし、それを捨てて『このトラックは私たちには向かない』と言うのではなく、理由を理解する必要がある」チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグは「アップグレードは一歩前進したと思うが、おそらく僕たちが求めていたステップではなかった」とコメント。「でも、アップグレードが今の問題を引き起こしていることを示すものは何もないし、僕もそう感じている」