アラン・プロストは、2019年にルノーが“F1で最高のエンジン”を手に入れたとし、レッドブル・ホンダを倒すことは可能だと考えている。昨年、ルノーはトップ3チームのレッドブルとのパートナーシップを解消。現在、ルノーはワークスチームに加え、マクラーレンの1チームにだけカスタマーエンジンを供給している。
だが、ルノーの2019年のスタートは決して順風満帆ではなかった。開幕戦ではカルロス・サインツ(マクラーレン)のMGU-Hが故障。第2戦ではニコ・ヒュルケンベルグのエンジンのコンロッドに生産上の不具合が発生し、しばらくパイパワーモードで走ることができなかった。4度のF1ワールドチャンピオンでルノーF1チームのスペシャルアドバイザーを務めるアラン・プロストは「シーズン序盤は困難だった」と Le Figaro にコメント。「だが、我々は問題があることを常に認識していた。我々はタイヤに何が起こっているのかを理解するという問題があったし、エンジンも信頼性がなかった」「それは不愉快なサプライズだった。ネガティブな点ではあったが、我々はすぐにリカバリーできたことはポジティブなことでもある」実際、ルノーのエンジンアップグレードは優れたステップを証明している。マクラーレンはコンストラクターズ選手権4位、ルノーは5位に位置しており、ルノーはすでに“スペックB”エンジンも導入可能な状態となっている。一時、ホンダのF1エンジンはルノーを上回ったと報じられた時期もあったが、最近、ルノーとホンダの比較について語られることは少なくい。しかし、アラン・プロストはあくまでターゲットはフェラーリだと語る。「今や我々はF1で最高のエンジンのひとつを持っていると言って過言ではない。我々はフェラーリと競争できるように改善する必要がある」だが、アラン・プロストは、シャシー開発でメルセデス、フェラーリ、レッドブルに追いつくことは容易ではないと考えている。「我々はあちこちでレッドブルを倒すことができるかもしれないが、今シーズンにメルセデスとフェラーリに追いつくのはシンプルに不可能だ」「現在のギャップが1秒の場合、我々はシーズン末までにそれを0.5秒に減らす必要がある」
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