ルノーF1チームは、今週末のF1スペインGPでアップグレード版のF1エンジンを導入するようだ。新しいF1エンジンは、正式に“スペック2”とは呼ばれていないものの、信頼性とパフォーマンスの両方が改善されており、アップグレードによってよりパワフルな使用を走らせることができるようになる。夏休み前の導入によって、ホンダと同様にルノーもシーズン後半に年間3基の制限を超えて、ペナルティを受けることは避けられない状況となった。
カスタマーチームのマクラーレンが新型エンジンを使用するかの決定はまだだが、ルノーF1チームはニコ・ヒュルケンベルグとダニエル・リカルドのマシンに投入することは確実とされている。ルノーF1チームは、4戦を終えた時点で4位のマクラーレンから6ポイント差の7位に沈んでいる。 マージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは「シーズンのヨーロッパセグメントの初戦は我々にとってリセットする機会だ」とシリル・アビテブールはコメント。「全体的に見て、シーズンは厳しいスタートとなっているし、アゼルバイジャンGPは我々の機会を下回る一連の結果を締めくくるものとなった。我々はもっと良い結果を出せる実力があることをわかっているし、クリーンな週末とポテンシャルを最大限に活かせるレースを目指す必要がある」「そのためにはオペレーション、シャシー、エンジン、コース外などあらゆる面でやらなければならない仕事があるし、ドライバーが能力を発揮できるように仕事をしていく必要がある。我々はこれまで以上に努力をするようにやる気を高めており、スペインで競争力を完全に取り戻すことを目指している。ミッドフィールドはタイトだが、今回はチャンスを生み出すレースでもあることを我々はわかっている」F1スペインGPでは、フェラーリもアップグレード版エンジンを投入することを決定している。